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2024年1月5日金曜日

布野修司研究助成(競争的研究資金)リスト

 

 研究助成(競争的研究資金)

[01] 磯村英一・前田尚美・太田邦夫・内田雄造・布野修司他:東南アジアにおける居住問題の理論的実証的研究,東洋大学研究助成,197883

[02] 布野修司:住ストックの更新とその改良諸方策に関する研究,文部省科学研究費(奨励研究)1979

[03] 布野修司,安藤邦広 勝瀬義仁 浅井賢治 乾尚彦他:地域の生態系に基づく居住システムに関する研究ー東南アジアにおける伝統的住宅生産技術と自助・相互扶助によるロー・コスト・ハウジングー,(財)新住宅普及会・住宅建築研究所,198081

[04] 布野修司:秩父地域における生活空間に関する研究, 文部省科学研究費(奨励研究)1981

[05] 布野修司・前田尚美 太田邦夫 内田雄造 J.シラス他:インドネシアの居住環境の変容とその整備手法に関する予備的研究,トヨタ財団,198283

[06]  藤澤好一・布野修司他:同じ町に住む建築職人が支える地域文化・住宅=町づくり,第二回研究コンクール銀賞受賞:トヨタ財団, 1983

[07] 布野修司・前田尚美 太田邦夫 内田雄造 J.シラス他:インドネシアの居住環境の変容とその整備手法に関する研究,東洋大学研究助成,198485

[08] 前田尚美・内田雄造・布野修司他:東南アジアの住居と居住環境に関する研究,文部省科学研究費, 一般研究(B),1987

[09] 板垣雄三・西川幸治・応地利明・布野修司他:比較の手法によるイスラームの都市性の総合的研究,文部省科学研究費, 重点領域研究,19881991

[10] 布野修司・応地利明・堀 直・金坂清則・坂本 勉・佐藤浩司・Josef PrijotomoL. Sutrisno:イスラーム世界の都市・集落・住居の形態とその構成原理に関する比較研究,住宅総合研究財団,199192

[11] 布野修司・遠藤和義,東南アジアにおける木造住宅の生産システムに関する研究,日本住宅総合センター,1993

[12] 布野修司(代表):東南アジアにおける木造住宅の建材とその生産システムに関する研究建材産業振興財団,1993

[13] 布野修司・応地利明・堀 直・金坂清則・坂本 勉・佐藤浩司・Josef PrijotomoL. Sutrisno:ロンボク島の都市・集落・住居とコスモロジー,住宅総合研究財団,199394

[14] 布野修司:アジア諸都市における格子状住区の形態と構成原理に関する研究ーチャクラヌガラ(インドネシア・ロンボク島)を中心としてー,文部省科学研究費一般(B199395

[15] 布野修司:東南アジアにおける木造住宅生産組織に関する研究,(財)日本住宅総合研究センター,1994

[16] 布野修司:東南アジアにおける住宅建材の生産流通システムに関する研究:トステム研究助成財団,1994

[17] 布野修司・小玉祐一郎・遠藤和義・脇田祥尚:東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅(エコ・ハウス)のあり方に関する研究RESEARCH ON HOUSING SYSTEM BASED ON REGIONAL ECOSYSTEM:旭硝子研究助成:199495

[18] 布野修司・孫躍新:中央アジア西域南道(乾燥熱帯)の住居集落におけるエコ・システムとその再生・管理計画に関する研究:19941995

[19] 布野修司・韓三建・姜恵京・田中麻里・山本直彦,日本植民統治期における韓国の都市変容に関する研究,ユアサ国際教育学術交流財団,1995

[20] 布野修司:地域生活空間計画に関する研究:日綜産業株式会社:20052007

[21] ヒンドゥー世界とイスラーム世界の伝統的都市型住居とその集合形態に関する研究ージャイプルおよびラホールの都市住居とその構成原理ー,前田記念工学振興財団:1996

[22] 室崎益輝・布野修司他・阪神大震災研究の復旧・復興過程に関する研究,住宅総合研究財団,1996

[23] 布野修司:京都の職人の実態に関する研究,国際技能振興財団,1997

[24] 布野修司:東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究:住友財団,1997

[25] 布野修司:植民都市の形成と土着化に関する研究:科学研究費補助金:国際学術調査199798

[26] 布野修司・小玉祐一郎:途上国建設技術開発促進事業(パッシブソーラーシステム):建設省・国際建設技術協会,1998

[27] 布野修司:アジアの都市型住宅に関する比較研究:住環境研究所:1998400

[28] 布野修司:下町コミュニティを生かした「生活混在」型の街づくり:ハウジングアンドコミュニティ財団:1998

[29] 布野修司・渡辺菊真・北岡伸一・岩崎泰・佐藤圭一 ・井出健一郎・今川朱美:京の山辺ーみち・まち・くらしー,京都市地域研究助成金:1999

[30] 布野修司:中国における地域型住宅モデルに関する研究:大林都市研究振興財団:1999

[31] 布野修司・応地利明・安藤正雄他:植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する研究,科学研究費国際学術研究19992001

[32] 布野修司:田園都市計画思想の世界史的展開に関する研究ー発展途上地域(東南アジア)におけるその受容と変容:科学研究費:基盤(B),19992001

[33] 布野修司・M.M.パント:カトマンズ盆地の都市の空間構成と計画理念に関する研究:日本学術振興会外国人特別研究員奨励費:20022004

[34] 布野修司:発展途上地域(湿潤熱帯)の大都市における居住地モデルの開発に関する研究:科学研究費補助金基盤(B):20022005

[35] 李勲・布野修司・金泰永韓国近代浦口集落の形成と変容に関する研究:韓国学術振興財団・国際協同研究課題:課題番号:KRF2003042D0017920032004

[36] 布野修司・朴重信:日本植民地期における韓国の日本人移住漁村の形成と変容:環日本海アカデミック・フォーラム:20047070

[37]布野修司:『近代世界システムと植民都市』,京都大学学術出版会,文部科学省・研究成果公開促進,2005

[38] 布野修司:南アジアの植民都市(コロンボ,コーチン,ネガパタム)の形成と変容に関する比較研究,2004

[39] 布野修司・応地利明・安藤正雄・佐藤圭一 ・山田協太・池尻隆史・Samitha Manawadu:近代世界システムとオランダ植民都市に関する研究ーコロンボ,コチン,ナガパトナムの都市空間構成の皮革構成を通じて,三菱財団研究助成:20042005

[40] 布野修司・朴重信:日本植民地期における韓国の日本人移住漁村の空間構成と計画理念に関する研究,日本学術振興会外国人特別研究員奨励費,20052007

[41] 布野修司:曼荼羅都市・・・ヒンドゥー都市の空間理念とその変容,京都大学学術出版会, 文部科学省・研究成果公開促進,2006

[42] 布野修司:アジア諸都市の都市組織と都市住宅のあり方に関する比較研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20062009

 [43] Shuji Funo & M.M.Pant Stupa & Swastika Kyoto University Press+Singapore National University Press, 文部科学省・研究成果公開促進,2007

[44] 布野修司.R.ヒメネス・ベルデホ:ラテンアメリカにおけるスペイン植民都市に関する研究ーキューバ島を焦点としてー:日本学術振興会・外国人特別研究員奨励費,20062008

[45] 布野修司.R.ヒメネス・ベルデホ,応地利明:スペイン植民都市の形成,変容,土着,保全に関する研究ーキューバ島を焦点としてー,住宅総合研究財団,20072008

[46] 田中俊明,布野修司,山根周他:東アジアにおける歴史的城郭都市の起源・形成・変容・再生に関する総合的比較研究ー近江近世城下町の東アジアにおける歴史的意義と位置づけの解明ー,滋賀県立大学特別研究助成,2007

[47] 布野修司・山根宗:「ムガル都市ーイスラーム都市の空間変容ー」,京都大学学術出版会,住宅総合研究財団出版助成,2008

 [48] 布野修司:近江環人(コミュニティ・アーキテクト)による地域住宅生産システムの再構築に関する実践的研究,第一住宅建設協会,20102011

[49] 布野修司:中国都城の系譜とその空間構造の変遷に関する研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20102012

[50] 布野修司他:インド洋海域世界における港市の空間的連関・伝播・融合・転成に関する研究: 文部科学省科学研究費:基盤(B20112013:分担(研究代表者 山根周)

[51]布野修司・.R.ヒメネス・ベルデホ『グリッド都市ーースペイン植民都市の起源・形成・変容・転成』:文部科学省研究成果発表促進助成:2012

[52]布野修司:『大元都市ー中国都城の理念と空間構造』:文部科学省研究成果発表促進助成:2014

[53] 布野修司:アジアの都市組織の起源,形成,変容,転生に関する総合的研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20132015

[54] 布野修司:アーバン・ヴィレッジの居住環境の変容とその整備手法に関する総合的研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20162018

[55] 深見奈緒子,布野修司,岡田保良,磯野哲郎,岩崎えり奈,原田玲,宍戸克実,アラー・エルウィ・アルハバシー :歴史的カイロにおいて歴史的建造物と伝統的居住様式を軸として持続的コミュニティを考える,トヨタ財団研究助成,20162018

[56]布野修司:『スラバヤ 東南アジア都市の起源・形成・変容・転生ーコスモスとしてのカンポン』:文部科学省研究成果発表促進助成:2020

 


2023年4月2日日曜日

ロンボク島の都市・集落・住居の構成原理とコスモロジー(主査 布野修司 応地利明,脇田祥尚,牧紀男,佐藤浩司他, 全体総括,分担執筆),住総研研究年報19,1992年

 ロンボク島の都市・集落・住居の構成原理とコスモロジー(主査 布野修司 応地利明,脇田祥尚,牧紀男,佐藤浩司他, 全体総括,分担執筆),住総研研究年報19,1992年








2023年1月12日木曜日

東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究:住友財団,1997年

東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究:住友財団,1997年


東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究

Study on Eco-cycle House in South East Asia(Humid Tropical Regiouns)

 

 

 湿潤熱帯に相応しい環境共生住宅のモデル開発を目指した本研究は、これまでの蓄積をもとにまず基本設計を行った(19973月)。基本的な手法として盛り込んだのは、①二重屋根とし排熱効果を促進(ダブルルーフ)、②屋根に通風と採光を考慮したガラスルーバーを設置、③軒の出を大きく取り、直射日光による外壁の受熱量を軽減、④輻射冷房として居室の壁面に水循環パイプを設置(床冷水房)、⑤共用空間の水平、垂直方向の通風を確保(クロスベンチレーション)、⑥半地下部分で蓄冷効果を促進、⑦2階外壁を木造とし、排熱効果を促進、⑧1階はRCラーメン構造にレンガブロック壁で遮熱・蓄冷効果、⑨太陽電池利用、⑩地域産材利用(断熱材としてのココナッツ椰子の繊維利用)である。

 幸運にも(財)国際建設協会(IDI)の事業として取りあげられ、具体的な実験住宅の建設をインドネシアのスラバヤ(スラバヤ工科大学キャンパス)において行うことになった。現地調査を行い(19979月)現実的な条件に合わせて設計変更を行い、実施設計(199710月~12月)を経て、1998年1月着工、6月に竣工をみた。現在その温熱等の環境についてのモニタリングを開始し、予備的な解析に着手したところであるが、短期間に予想以上の成果を上げることができたと考えている。解析結果をもとに、様々な実験をさらに重ね、社会化できるモデルとして鍛えていきたいと考えている。

 

 

東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究

Study on Eco-cycle House in South East Asia(Humid Tropical Regiouns)

 

 This research project which aim at developing the model of Eco-cycle House in the Humid Tropical Regions firstly launch the basic plan based on our previous studies. The basic techniques and methods are dabble roof high side glass leuber long eaves floor cooling system which cycle the well water cross-ventilation using the local materials(palm fibres for heat insurance)

 Our proposal was luckily accepted as a project by IDI(International Foundation Development of Infrastructure),  and the model house was built at  Surabaya( ITS campus ,Indonesia) in June 1998. We have already started to monitor the environmental conditions of Eco-cycle House. We are thinking to try the experiment based on the analysis and to push out  our model to be  socialised in the near future.


 

東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究

Study on Eco-cycle House in South East Asia(Humid Tropical Regiouns)

 

 This research project which aim at developing the model of Eco-cycle House in the Humid Tropical Regions firstly launch the basic plan based on our previous studies. The basic techniques and methods are dabble roof high side glass leuber long eaves floor cooling system which cycle the well water cross-ventilation using the local materials(palm fibres for heat insurance)

 Our proposal was luckily accepted as a project by IDI(International Foundation Development of Infrastructure),  and the model house was built at  Surabaya( ITS campus ,Indonesia) in June 1998. We have already started to monitor the environmental conditions of Eco-cycle House. We are thinking to try the experiment based on the analysis and to push out  our model to be  socialised in the near future.

 

 

 () 平成9年度

① 事前調査および設計

インドネシアの既存建築技術の中からパッシブソーラーの範疇に属する技術を抽出すると共に、我が国のパッシブソーラーシステムがインドネシアにおいてどのように適用可能かを検討し、実験施設の設計をする。

② 実験施設の建設

パッシブソーラーシステムを導入した実験施設を建設する。

 

(3)平成10年度

① モニタリングおよび評価

実験施設のモニタリングを行い、インドネシアにおけるパッシブソーラシステムの有効性を評価し、発展途上国における有効性を分析する。

② パンフレットの作成、配布

途上国におけるパッシブソーラーシステムの普及促進のため、結果と有効性を紹介するパンフレットを作成し、セミナーの開催などを通じてパンフレットを配布する。

 

3-3 今年度の活動概要

 

① 現地調査(平成9年9月1723日)

試験施工予定地の確認および実験施設の設計内容協議を行った。

 

② 第1回パッシブソーラーシステム専門部会(平成9年10月3日)

布野委員のITSとの打合せ内容の報告に基づき、実験施設の設計に関する検討を行った。

 

③ 専門部会での検討を基に設計変更作業を実施(平成9年10月6日~)

半地下+2階を3階建てに変更、床冷房システム、ダブルルーフ等の詳細設計を行った。

 

④ ITSと合意文書(MEMORANDUM)締結(平成9年1110日)

平成93月時点では試験施工の規模等が明確でないため保留していたMEMORANDUMを正式に取り交わした。

 

⑤ PT.PP-TAISEI INDONESIA CONSTRUCTIONと工事請負契約締結

(平成9年1112日)

 

⑥ 京都大学にてSilas教授と打合せ(平成9年1219日)

別件にて来日された教授と実験施設の詳細設計打合せ並びに、モニタリング機器の説明及び受け渡しを行った。

 

⑦ Ground Breaking Ceremonyの開催(平成10年1月13日)

日本側代表として斉藤憲晃氏が出席した。

 

⑧ 現地調査(平成10年3月1522日)

試験施工完了確認を行うと共に、モニタリングの実施体制の検討をITSと行った。

 

1-2 今年度の事業

 

今年度の事業は建設技術の選定、パッシブソーラーシステム技術の試験施工、選定された建設技術の平成10年度試験施工へ向けた実施体制検討の3項目である。本報告書では、建設技術の選定とパッシブソーラーシステム技術に関する2項目を取りまとめるものとする。各項目の業務内容は以下の通り。

 

() 建設技術の選定

途上国に適すると思われる建設技術を分野、実施国、協力体制等を評価し選定するために、途上国建設技術開発促進事業委員会の設置・運営を行う。

 

() パッシブソーラーシステム技術

平成8年度から平成10年度の3ヶ年で実施する予定で、2年度目にあたる本年度はインドネシアをモデル国として、以下の項目を実施する。

インドネシアの気候風土を考慮した試験施工用パッシブソーラーシステム設計を行う。

インドネシアの1110日工科大学(ITS)構内にて試験施工を行う。

モニタリング方法の検討

試験施工に係る技術的指導のために、専門部会の設置運営を行う。

 

第3章 パッシブソーラーシステム技術

 

3-1 プロジェクトの目的

このプロジェクトは、経済成長の著しい途上国のエネルギー消費量の増大に対して、途上国の風土にあったパッシブソーラーシステムを導入することで、途上国国民の生活環境改善、しいては地球規模の環境対策の観点からの省エネルギー推進に貢献することを目的とし、インドネシアをモデル国としてパッシブソーラーシステムを導入した建物の試験施工を行い、その有効性について検証するものである。

 

3-2 プロジェクトの内容

 

() 平成8年度

① 資料収集、整理

・国内のソーラーシステムに関する資料を収集、整理する。

② 試験施工技術内容の選定

・ソーラーシステムの適用可能な対象建築物を検討する。

・国内のソーラーシステムの中から対象建築物に導入可能な技術を想定し、試験施工建物の概念設計を行う。

③ 事業実施体制の検討

・相手国政府の関係機関に対し事業内容を説明し協力を依頼する。

・相手国の学識経験者に試験施工設計に対し協力を依頼する。

・事業実施体制案を作成する。

 

() 平成9年度

① 事前調査および設計

インドネシアの既存建築技術の中からパッシブソーラーの範疇に属する技術を抽出すると共に、我が国のパッシブソーラーシステムがインドネシアにおいてどのように適用可能かを検討し、実験施設の設計をする。

② 実験施設の建設

パッシブソーラーシステムを導入した実験施設を建設する。

 

(3)平成10年度

① モニタリングおよび評価

実験施設のモニタリングを行い、インドネシアにおけるパッシブソーラシステムの有効性を評価し、発展途上国における有効性を分析する。

② パンフレットの作成、配布

途上国におけるパッシブソーラーシステムの普及促進のため、結果と有効性を紹介するパンフレットを作成し、セミナーの開催などを通じてパンフレットを配布する。

 

3-3 今年度の活動概要

 

① 現地調査(平成9年9月1723日)

試験施工予定地の確認および実験施設の設計内容協議を行った。

 

② 第1回パッシブソーラーシステム専門部会(平成9年10月3日)

布野委員のITSとの打合せ内容の報告に基づき、実験施設の設計に関する検討を行った。

 

③ 専門部会での検討を基に設計変更作業を実施(平成9年10月6日~)

半地下+2階を3階建てに変更、床冷房システム、ダブルルーフ等の詳細設計を行った。

 

④ ITSと合意文書(MEMORANDUM)締結(平成9年1110日)

平成93月時点では試験施工の規模等が明確でないため保留していたMEMORANDUMを正式に取り交わした。

 

⑤ PT.PP-TAISEI INDONESIA CONSTRUCTIONと工事請負契約締結

(平成9年1112日)

 

⑥ 京都大学にてSilas教授と打合せ(平成9年1219日)

別件にて来日された教授と実験施設の詳細設計打合せ並びに、モニタリング機器の説明及び受け渡しを行った。

 

⑦ Ground Breaking Ceremonyの開催(平成10年1月13日)

日本側代表として斉藤憲晃氏が出席した。

 

⑧ 現地調査(平成10年3月1522日)

試験施工完了確認を行うと共に、モニタリングの実施体制の検討をITSと行った。

 

3-4 試験施工の設計

 

() 当初案

ここでいう当初案とは、昨年度の検討から規模縮小を行い、半地下+2階建ての延べ床面積約230㎡の設計に改良した案である。(主要図面:図-1~5)

この案のパッシブソーラーシステムの概要は以下の通り。

      屋根をダブルルーフとし排熱効果を促進。

      屋根に通風と採光を考慮したガラスルーバーを設置。

      軒の出を大きく取り、直射日光による外壁の受熱量を軽減。

      輻射冷房として居室の壁面に水循環パイプを設置。

      共用空間の水平、垂直方向の通風を確保。

      半地下部分で蓄冷効果を促進。

      2階外壁を木造とし、排熱効果を促進。

      1階はRCラーメン構造にレンガブロック壁で遮熱・蓄冷効果を促進。

 


 

2021年2月11日木曜日

布野修司研究助成

 

 研究助成(競争的研究資金)

[01] 磯村英一・前田尚美・太田邦夫・内田雄造・布野修司他:東南アジアにおける居住問題の理論的実証的研究,東洋大学研究助成,197883

[02] 布野修司:住ストックの更新とその改良諸方策に関する研究,文部省科学研究費(奨励研究)1979

[03] 布野修司,安藤邦広 勝瀬義仁 浅井賢治 乾尚彦他:地域の生態系に基づく居住システムに関する研究ー東南アジアにおける伝統的住宅生産技術と自助・相互扶助によるロー・コスト・ハウジングー,(財)新住宅普及会・住宅建築研究所,198081

[04] 布野修司:秩父地域における生活空間に関する研究, 文部省科学研究費(奨励研究)1981

[05] 布野修司・前田尚美 太田邦夫 内田雄造 J.シラス他:インドネシアの居住環境の変容とその整備手法に関する予備的研究,トヨタ財団,198283

[06]  藤澤好一・布野修司他:同じ町に住む建築職人が支える地域文化・住宅=町づくり,第二回研究コンクール銀賞受賞:トヨタ財団, 1983

[07] 布野修司・前田尚美 太田邦夫 内田雄造 J.シラス他:インドネシアの居住環境の変容とその整備手法に関する研究,東洋大学研究助成,198485

[08] 前田尚美・内田雄造・布野修司他:東南アジアの住居と居住環境に関する研究,文部省科学研究費, 一般研究(B),1987

[09] 板垣雄三・西川幸治・応地利明・布野修司他:比較の手法によるイスラームの都市性の総合的研究,文部省科学研究費, 重点領域研究,19881991

[10] 布野修司・応地利明・堀 直・金坂清則・坂本 勉・佐藤浩司・Josef PrijotomoL. Sutrisno:イスラーム世界の都市・集落・住居の形態とその構成原理に関する比較研究,住宅総合研究財団,199192

[11] 布野修司・遠藤和義,東南アジアにおける木造住宅の生産システムに関する研究,日本住宅総合センター,1993

[12] 布野修司(代表):東南アジアにおける木造住宅の建材とその生産システムに関する研究建材産業振興財団,1993

[13] 布野修司・応地利明・堀 直・金坂清則・坂本 勉・佐藤浩司・Josef PrijotomoL. Sutrisno:ロンボク島の都市・集落・住居とコスモロジー,住宅総合研究財団,199394

[14] 布野修司:アジア諸都市における格子状住区の形態と構成原理に関する研究ーチャクラヌガラ(インドネシア・ロンボク島)を中心としてー,文部省科学研究費一般(B199395

[15] 布野修司:東南アジアにおける木造住宅生産組織に関する研究,(財)日本住宅総合研究センター,1994

[16] 布野修司:東南アジアにおける住宅建材の生産流通システムに関する研究:トステム研究助成財団,1994

[17] 布野修司・小玉祐一郎・遠藤和義・脇田祥尚:東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅(エコ・ハウス)のあり方に関する研究RESEARCH ON HOUSING SYSTEM BASED ON REGIONAL ECOSYSTEM:旭硝子研究助成:199495

[18] 布野修司・孫躍新:中央アジア西域南道(乾燥熱帯)の住居集落におけるエコ・システムとその再生・管理計画に関する研究:19941995

[19] 布野修司・韓三建・姜恵京・田中麻里・山本直彦,日本植民統治期における韓国の都市変容に関する研究,ユアサ国際教育学術交流財団,1995

[20] 布野修司:地域生活空間計画に関する研究:日綜産業株式会社:20052007

[21] ヒンドゥー世界とイスラーム世界の伝統的都市型住居とその集合形態に関する研究ージャイプルおよびラホールの都市住居とその構成原理ー,前田記念工学振興財団:1996

[22] 室崎益輝・布野修司他・阪神大震災研究の復旧・復興過程に関する研究,住宅総合研究財団,1996

[23] 布野修司:京都の職人の実態に関する研究,国際技能振興財団,1997

[24] 布野修司:東南アジア(湿潤熱帯)における環境共生住宅に関する研究:住友財団,1997

[25] 布野修司:植民都市の形成と土着化に関する研究:科学研究費補助金:国際学術調査199798

[26] 布野修司・小玉祐一郎:途上国建設技術開発促進事業(パッシブソーラーシステム):建設省・国際建設技術協会,1998

[27] 布野修司:アジアの都市型住宅に関する比較研究:住環境研究所:1998400

[28] 布野修司:下町コミュニティを生かした「生活混在」型の街づくり:ハウジングアンドコミュニティ財団:1998

[29] 布野修司・渡辺菊真・北岡伸一・岩崎泰・佐藤圭一 ・井出健一郎・今川朱美:京の山辺ーみち・まち・くらしー,京都市地域研究助成金:1999

[30] 布野修司:中国における地域型住宅モデルに関する研究:大林都市研究振興財団:1999

[31] 布野修司・応地利明・安藤正雄他:植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する研究,科学研究費国際学術研究19992001

[32] 布野修司:田園都市計画思想の世界史的展開に関する研究ー発展途上地域(東南アジア)におけるその受容と変容:科学研究費:基盤(B),19992001

[33] 布野修司・M.M.パント:カトマンズ盆地の都市の空間構成と計画理念に関する研究:日本学術振興会外国人特別研究員奨励費:20022004

[34] 布野修司:発展途上地域(湿潤熱帯)の大都市における居住地モデルの開発に関する研究:科学研究費補助金基盤(B):20022005

[35] 李勲・布野修司・金泰永韓国近代浦口集落の形成と変容に関する研究:韓国学術振興財団・国際協同研究課題:課題番号:KRF2003042D0017920032004

[36] 布野修司・朴重信:日本植民地期における韓国の日本人移住漁村の形成と変容:環日本海アカデミック・フォーラム:20047070

[37]布野修司:『近代世界システムと植民都市』,京都大学学術出版会,文部科学省・研究成果公開促進,2005

[38] 布野修司:南アジアの植民都市(コロンボ,コーチン,ネガパタム)の形成と変容に関する比較研究,2004

[39] 布野修司・応地利明・安藤正雄・佐藤圭一 ・山田協太・池尻隆史・Samitha Manawadu:近代世界システムとオランダ植民都市に関する研究ーコロンボ,コチン,ナガパトナムの都市空間構成の皮革構成を通じて,三菱財団研究助成:20042005

[40] 布野修司・朴重信:日本植民地期における韓国の日本人移住漁村の空間構成と計画理念に関する研究,日本学術振興会外国人特別研究員奨励費,20052007

[41] 布野修司:曼荼羅都市・・・ヒンドゥー都市の空間理念とその変容,京都大学学術出版会, 文部科学省・研究成果公開促進,2006

[42] Shuji Funo & M.M.Pant Stupa & Swastika Kyoto University Press+Singapore National University Press, 文部科学省・研究成果公開促進,2007

[43] 布野修司.R.ヒメネス・ベルデホ:ラテンアメリカにおけるスペイン植民都市に関する研究ーキューバ島を焦点としてー:日本学術振興会・外国人特別研究員奨励費,20062008

[44] 布野修司.R.ヒメネス・ベルデホ,応地利明:スペイン植民都市の形成,変容,土着,保全に関する研究ーキューバ島を焦点としてー,住宅総合研究財団,20072008

[45] 田中俊明,布野修司,山根周他:東アジアにおける歴史的城郭都市の起源・形成・変容・再生に関する総合的比較研究ー近江近世城下町の東アジアにおける歴史的意義と位置づけの解明ー,滋賀県立大学特別研究助成,2007

[46] 布野修司・山根宗:「ムガル都市ーイスラーム都市の空間変容ー」,京都大学学術出版会,住宅総合研究財団出版助成,2008

[47] 布野修司:アジア諸都市の都市組織と都市住宅のあり方に関する比較研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20062009

[48] 布野修司:中国都城の系譜とその空間構造の変遷に関する研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20102012

[49] 布野修司他:インド洋海域世界における港市の空間的連関・伝播・融合・転成に関する研究: 文部科学省科学研究費:基盤(B20112013:分担(研究代表者 山根周)

[50]布野修司・.R.ヒメネス・ベルデホ『グリッド都市ーースペイン植民都市の起源・形成・変容・転成』:文部科学省研究成果発表促進助成:2012

[51]布野修司:『大元都市ー中国都城の理念と空間構造』:文部科学省研究成果発表促進助成:2014

[52] 布野修司:アジアの都市組織の起源,形成,変容,転生に関する総合的研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20132015

[53] 布野修司:アーバン・ヴィレッジの居住環境の変容とその整備手法に関する総合的研究,文部科学省科学研究費基盤(B),20162018

[54] 深見奈緒子,布野修司,岡田保良,磯野哲郎,岩崎えり奈,原田玲,宍戸克実,アラー・エルウィ・アルハバシー :歴史的カイロにおいて歴史的建造物と伝統的居住様式を軸として持続的コミュニティを考える,トヨタ財団研究助成,20162018

[55]布野修司:『スラバヤ 東南アジア都市の起源・形成・変容・転生ーコスモスとしてのカンポン』:文部科学省研究成果発表促進助成:2020