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2025年1月25日土曜日

地上の楽園(ジャワ・バリ)で地球環境の21世紀を考える -布野修司の20年のフィールドを歩く-,<旅行企画>日本建築学会アジア建築交流委員会 <旅行主催>株式会社日本交通公社 旅行期間 2001年3月3日(土)~13日(火)

 インドネシア建築・居住視察団参加募集

 

地上の楽園(ジャワ・バリ)で地球環境の21世紀を考える

-布野修司の20年のフィールドを歩く-

 

 インドネシアは、文化的、資源的にとても豊かな国です。ボロブドゥールに代表さ

れる、ジャワ・バリのヒンドゥー・仏教建築、今なお生き生きとしたバリ島の集落、

オランダの植民地遺産など、ジャワ・バリ文化の粋●に触れる旅をご案内します。

 21世紀の主役は、おそらく熱帯地域です。人口増加の圧倒的多数は熱帯地域に集

中すると考えられているからです。既に、資源問題、食糧問題、エネルギー問題など

地球環境全体に関わる問題が意識されだしています。熱帯地域が一斉にクーラーを使

い出したらどうなるのか。このツアーを通じて考えたいと思います。交流を考えてい

るのは、ガジャマダ大学(ジョクジャカルタ)、スラバヤ工科大学、トリサクティ大

学(ジャカルタ)、インドネシア建築史学会などです。

 インドネシアは、人口2億5千万人、世界でも有数の人口を誇ります。この間、厳

しい都市問題、住宅問題に対して、ユニークな試みがなされてきました。イスラーム

圏のすぐれた建築を表彰するアガ・カーン賞や国連の居住環境賞を得たカンポン・イ

ンプルーブメント・プログラム(KIP)と呼ばれる居住環境整備の手法やインドネ

シア版コレクティブハウス、ルーマー・ススンが着目されます。

 世界的にも著名なJ.シラス教授(スラバヤ工科大学、建築家)をカウンターパート

として20年フィールド活動を行ってきたのですが、この度、小玉祐一郎先生(神戸

芸術工科大学)らの指導を得て、スラバヤ・エコ・ハウスという実験集合住宅を建て

る機会を得ました。是非、ご紹介し、ご意見を頂きたいと思っています。

 

<旅行企画>日本建築学会アジア建築交流委員会

<旅行主催>株式会社日本交通公社

旅行期間  200133日(土)~13日(火) 1011

旅行コース-成田または関空(午前)→デンパサール(チャンディ・シンゴサリ,キンタマニ,ゴザ・ガジャ,ウブド,ブサキ寺院,タガナン,ウルワツ寺院など)→スラパヤ(カンポン・サワハン,トロウラン(マジャパイト),カンポン・サワプロ,ルマー・ススン,ソンボ,デュパック(インドネシア型コレクティブハウス),スラバヤ・エコハウス,スラバヤ工科大学訪問など)→ジョグジャカルタ(ボロブドール,プランバナン,チャンディ・カラサン,ジョグジャカルタ市内,マリオボロ地区(歴史的地区),ガジャマダ大学訪問など)→ジャカルタ(ジャカルタ市内,インドネシア建築史学会訪問,ジャカルタ国立博物館,●コタ(バタヴィア)地区,トリサクティ大学訪問,●タルマヌガラ大学訪問など)→成田または関空(朝)

 

(*地図が入る)

 

参加費用-280,000

コーディネーター-布野修司(京都大学)

募集人員-12名(最小催行人数12名,現地ガイド1名)

申込締切-200122日(金)

申込方法-下記主催旅行社に募集要項を請求のうえ,申込書に記入し,直接旅行社にご送付願います。

問合せ-株式会社 日本交通公社(JTB)

105-0001 東京都港区虎ノ門1-26-5

Tel 03-5512-0536 Fax 03-5512-0528

担当 阿曽,小野

日本建築学会事務局

108*8414 東京都港区芝5-26-20

Tel 03-3456-2051 Fax 03-3456-2058 担当栗原

 

 

2025年1月24日金曜日

マレーシア・タイ建築交流視察団参加募集 多民族共生の知恵 -マレーシア縦断:バスの旅- 、<旅行企画>日本建築学会アジア建築交流委員会 <旅行主催>近畿日本ツーリスト2001

 マレーシア・タイ建築交流視察団参加募集

多民族共生の知恵

-マレーシア縦断:バスの旅-

 

 第4回国際アジア建築交流シンポジウムは、20029月に中国・新彊で開催されます。中国、韓国、日本の三学会の協定に基づくこのシンポジウムへの参加を求め、今後のアジアの建築交流をさらに拡大するためにマレーシア、タイの大学、研究機関との交流を行います。

 多民族共生、歴史の重層がテーマでしょうか。ひとつは土着の民家の現況があります。伝統的住宅は急速に姿を消しつつありますが、それでもヌガリ・スンビラン州のミナンカバウの住宅、ペナンの「マレーシアで最も美しい村」などをご案内できます。ポルトガル来航以降の歴史も興味深い点です。マラッカがそのハイライトとなります。また、シンガポールのラッフルズ、マラヤのC.C.リード、ペナンのフランシス・ライトなどの植民都市建設の跡をたどります。現代建築では、世界一の高さを誇るペトロナス・タワー、空調のないオフィスビル(ケン・ヤング)のあるクアラルンプールがびっくりするほどの展開を見せています。バンコクはそう時間がありませんが世界遺産となったアユタヤの古都へは行けると思います。

 布野は植民都市研究の一環として、宇高とともにマラッカの調査を展開中です。また、マレーシア版エコ・ハウスモデルを目指すマレーシアと京都大学との研究プロジェクトに参加しつつあります。宇高は長年にわたって、マレーシアの居住問題に取り組み、近年では歴史的環境の保存の問題を探求しつつあります。バスで地上を移動しながら様々なフィールドをご案内します。

 

<旅行企画>日本建築学会アジア建築交流委員会

<旅行主催>近畿日本ツーリスト

 

旅行期間  200194日(火)~12日(水) 89

旅行コース-成田または関空→シンガポール(シンガポール市内視察,シンガポール国立大学訪問など)→ジョホール・バル(マレーシア工科大学訪問など)→マラッカ(マラッカ市内視察,スタダイス,スルタン・パレスなど)→クアラルンプール(クアラルンプール市内視察,ペトロナス・タワー,マラヤ大学訪問など)→ペナン(マレーシア理科大学訪問など)→バンコク(バンコク市内視察,王宮,チャイナタウンな,チェロンコン大学・タマサート大学訪問,アユタヤ遺跡視察など)→成田または関空

 


参加費用-252,000円(予定)

団 長-布野修司(アジア建築交流委員会委員長・京都大学)

団長補佐-宇高雄志(アジア建築交流委員会委員・広島大学)

募集人員-15名(最小催行人数10名)

申込締切-200183日(金)

申込方法-①下記主催旅行社に募集要項を請求のうえ,申込書に記入し,直接旅行社にご送付いただくかまたは②事務局担当者まで参加の意志,連絡先をメールまたは電話で伝え,事務局あるいは旅行社から送付された旅行手続書類に記入のうえ下記旅行社へ送付ください。

問合せ-近畿日本ツーリスト

101-0052 東京都千代田区神田小川町3-20

Tel 03-3259-1122 Fax 03-3259-1222

担当 藤井,室田

日本建築学会事務局 (案内掲載:http://www.aij.or.jp/asiamt.htm)

108-8414 東京都港区芝5-26-20

Tel 03-3456-2051 Fax 03-3456-2058 担当栗原 izumi@aij.or.jp

 

(地図)※旅程図が入る

 

<日程表>

月 日 曜

発着地/滞在地名

現  地

発着時刻

摘   要

 

9月4日

(火)

 

東京(成田)発

シンガポール着

 

大阪(関空)発

シンガポール着

 

1135

1725

 

1150

1705

 

空路、シンガポールへ

着後、ホテルへ

 

空路、シンガポールへ

着後、ホテルへ

(シンガポール泊)

 

9月5日

(水)

 

シンガポール滞

 

 

午 前

 

午 後

 

 

自由視察

 

シンガポール国立大学訪問

(シンガポール泊)

 

9月6日

(木)

 

シンガポール発

ジョホール・バル

マラッカ着

 

 午 前

 

 

 

夕 刻

 

 

 

マレーシア工科大学訪問

 

着後、ホテルへ

(マラッカ泊)

 

9月7日

(金)

 

 

 

マラッカ発

クアラルンプール着

 

午 前

 

午 後

午 後

 

マラッカ市内視察

 スタダイス、スルタン・パレスなど

 

着後、ホテルへ

(クアラルンプール泊)

 

9月8日

(土)

 

クアラルンプール滞

 

午 前

 

 

午 後

 

クアラルンプール市内視察

ペトロナス・タワーなど

 

マラヤ大学訪問

(クアラルンプール泊)

 

9月9日

(日)

 

クアラルンプール発

ペナン着

 

 

 

午 前

午 後

 

 

マレーシア理科大学訪問

 

(ペナン泊)

 

9月10

(月)

 

ペナン発

バンコク着

 

 

 

0840

0920

 

 

着後、バンコク市内視察

 王宮、チャイナタウンなど

(バンコク泊)

 

9月11

(火)

 

バンコク滞

 

 

 

 

午 前

 

午 後

 

チェロンコン大学・タマサート大学訪問

 

アユタヤ遺跡視察

 

(バンコク泊)

 

9月12

(水)

 

バンコク発

東京(成田)着

 

バンコク発

大阪(関空)着

 

0845

1635

 

0915

1635

 

 

- 申 込 用 紙 -

●氏 名

 

●現住所

●電話・FAX

TEL                    FAX                   

E-mail

 

勤務先住所

 

  電話・FAX

 

TEL                    FAX                   

●シングル希望

□希望しない      □希望する       <シングル追加料金(60,000円)。

●出入国書類

□作成依頼しない  □作成依頼する   <作成依頼料金(4,200円)

●備考欄

 

 

 

2025年1月21日火曜日

PRESCRIPTION,木村恒久vs布野修司、『生きるためのデザイン』,Harbourfront Center, Toront, Canada,2001 地球のデザイン・・・環境の遺伝子、木村恒久vs布野修司 生きるためのデザイン 

 PRESCRIPTION,木村恒久vs布野修司、『生きるためのデザイン』,Harbourfront Center, Toront, Canada2001









地球のデザイン・・・環境の遺伝子

布野修司

 

 雑用にかまけた日常の時の流れを一瞬中断しての瞬間的応答でしたけれど、実に刺激的でした。言葉のやりとりが木村さんの作品に直接結びついたとは毛頭おもいません。むしろ、木村さんの発する言葉に僕の方が大いに挑発されたのです。

「環境」の概念=「プログラムのロボット化」=「テキストの使い捨て」=「環境問題」

 というのは難解なテーゼですが、今日の世界が抱える問題の本質をついているというのが直感です。

 そして、「遺伝子」が問題だ、というのには正直共感しました。

 普段は身近な建築や都市のデザインを考えているのですが、どんな小さな空間、例えば住居、のあり方も地球全体の問題につながります。地球のデザインこそが今日の最大の問題です。しかし、環境の遺伝子こそが問題だ、と考えることで大きな手がかりが得られたように思えるのです。

 木村さんの作品を前にして、以上の理解はいささか観念的かもしれません。木村さんの作品には図式をストレートに表現するといった次元を超えた不気味な迫力があります。表現はフィールドであるという、その創造の現場での格闘を共有したいと思います。時代の根源を見つめる思考もまたなんらかの遺伝子でつながっている筈です。

 

恐ろしく魅力的に思えるけれど、いささか難解なキーワードが並ぶ。正直言ってこうしたコンセプトをヴィジュアルな表現に直結させるこの知性がうらやましい。

たどたどしく、制作意図を辿ればこういうことか。

「環境」の概念=「プログラムのロボット化」=「テキストの使い捨て」=「環境問題」

こうした回路の中でデザイナーは「プログラムの傍観者」と化している。そこでどうするか。展覧会は「デザイン使い捨て時代」における知的創造のシミュレーションである。

そして、焦点は「文化のブラックホール化」であり、具体的にはプログラムを利用する上位の「ゲームとしてのプログラムの開発」こそがキーとなる。といっても、あくまでも上位のプログラムの開発者としてデザイナーは延命すべきだいうのではないだろう。

既存のプログラムを活用しながら、ブラックボックスに幽閉された、新たな関係性のコンテンツを浮き彫りにする行為が知的課題なのだ、という。インターネットの無限の闇に分け入って、新たなネットワークを浮き彫りにしろ、ということか。全てのデザイナーよ、ハッカーとなれ!、木村さんらしい。

しかし、突然、遺伝子である。遺伝子のブラック・ボックスから新たな諸関係が見いだせるか・・・それは確かに21世紀の最大の問題だ。ヒトゲノムはほぼ解読されたというのである。遺伝子によって全てが予言しうるとしたら、デザイナーなどという存在は既にいないのである。

鋭い感性で時代を直感する木村さんと違って、建築屋の僕としてはもうちょっと具体的に身近な環境問題が気になる。あるいは、精一杯背伸びすれば地球のデザインこそが問題だ。環境の遺伝子、都市の遺伝子、地球の遺伝子についても同様なテーマ設定が可能ではないかと思う。

ダイオキシンとか、アセトアルデヒドとか、かつて想像だにできなかったことが起こる。環境ホルモンとは一体なんだ。環境そのものが人間の遺伝子を脅かしつつあるのである。

エネルギー問題、食糧問題、人口問題・・・この地球環境の遺伝子をめぐってはまともな理論がない。楽観論、悲観論が飛び交う中で明らかに何かが隠されている。そして、不気味な死が地球の最も弱い場所で既に進行している。それを具体的に浮き彫りにすることは、たとえ地獄をみようが、知的創造作業と言うべきだと思う。

布野修司 履歴 2025年1月1日

布野修司 20241101 履歴   住所 東京都小平市上水本町 6 ー 5 - 7 ー 103 本籍 島根県松江市東朝日町 236 ー 14   1949 年 8 月 10 日    島根県出雲市知井宮生まれ   学歴 196...