このブログを検索

ラベル 自分史 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 自分史 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年12月5日木曜日

田島喜美恵、都市・建築の再生と建築計画—韓国ソウルの清渓川復元と近・現代建築— 建築計画委員会春期研究集会報告 、建築雑誌、20080703

 2006/07/03 KIMIE TAJIMA

都市・建築の再生と建築計画韓国ソウルの清渓川復元と近・現代建築

建築計画委員会春期研究集会報告

 

滋賀県立大学 布野修司教授が今年の4月から建築計画委員会委員長に就任し、最初の行事として、62日〜4日、韓国ソウルにて建築計画委員会春季研究集会が催された。

 

■企画準備

布野先生は京都大学から滋賀県立大学に移籍され2年目の現在、布野研究室には日本人学生だけでなく、韓国、スペイン、タイ、などからの留学生が机を並べ、研究内容も国際的なものが多い。

「日本で小さくやるよりは、海外で小さくやる方がいい」との布野先生の考えから、10人位の小さな団体で視察を中心にした研究会をということで具体的に企画立案された。しかし予想に反して、日に日に増える参加者は、最終的には52名にまで膨らんだ。

海外で建築計画委員会をするのは初めてのことで、難しい面も予想されたが、資料の準備では布野研究室に在籍する客員研究員の朴重信氏、博士課程の趙聖民氏を中心に、ワーキンググループを作り、日程や宿の手配、資料作りを研究室でおこなった。

当初、資料はペラ数枚をホッチキスで留める簡易な資料を考えていたが、日に日に頁数は増え59頁の立派な冊子になり、単なる旅行の栞としてではなく、韓国建築資料としてレベルの高い内容になった。

春季研究集会より一日早い61日に、布野先生、朴氏、私は関西国際空港から韓国に向かった。2001年に開港した仁川空港(設計:テリー・ファレル)は、飛行機をイメージした近未来的な雰囲気を持つ。空港からリムジンバスに1時間程揺られソウル市内に入った。タワーホテル(設計:金寿根)に荷物を置き、漢陽大学の朴勇換先生の研究室にお伺いし、御挨拶と翌日のシンポジウムの打合せ等を行った。

 

シンポジウム(62日)

『都市・建築の再生と建築計画韓国ソウルの清渓川(チョンゲチョン)復元と近・現代建築』シンポジウムを漢陽大学にて催した。韓国の学生、日本の学生が会場準備をし、滋賀県立大学 山根周講師が司会を務め、通訳を朴重信氏と趙聖民氏が務めた。最初に布野先生から開会の挨拶と本会の主旨と経緯の説明があり、大韓建築学会副会長 崔璨煥チェチャンファン)先生の御挨拶、続いて、大韓建築学会計画分科の徐鵬敎(ソブンギョ)先生の御挨拶を頂き、続いて3人の先生からご講演頂いた。

 

1)『韓国における建築計画の現状』:漢陽大学 朴勇換教授

本シンポジウムのプロローグとして、最近のソウルの建築事情として、外国の建築家とパートナーシップを組み建てられた建築と超高層住宅をざっと一流れで説明。高層住宅では低層部はマーケットやオフィスとして使われていて、中層、高層部は住宅になっている場合が多く、現在のソウルを象徴する風景になっている。

 

2)『近代化遺産の保存と再生』:清州大学 金泰永教授

ソウルの都市生活には近代建築が溶け込んでいる。韓国の1930年代の有名な小説の主人公の行動を引き合いに出しその雰囲気をあらわす。

具体的な活動として1990年から近代建築の記録化事業を始め、現在239件登録文化財があり、その内容は戦争関連施設、産業施設、公共施設、最近では共同墓地も登録されることになり、特にその中に宿泊施設は30を占める。保存修理の実例として、明洞聖堂、ソウル市立美術館などを説明され、またこういう動きの一方で、近代建築の修理基準を撰定するための活動もしている。また、韓国docomomoの活動を紹介した。

京都大学の客員教授時代、京都の町家に感動し、昔のものという要素としてだけではなく、現代建築においても意味のある要素があると感じ、それが今の活動の根底にある。

 

3)『韓国における都市再生の試み(清渓川復元)』:ソウル市住宅局 許煐局長

清渓川は元々、ソウルを流れる河川だった。水量はそれほどなかったことから、人口が増えるに従って水質は汚染され衛生的に問題視されるようになった。1910年代頃から浚渫工事を始め、川にコンクリートの蓋を被せ始めた。1958年に本格的に蓋をする工事を始め、1976年から高架道路工事を始めた。近年その高架道路も痛みが激しく、安全とは言えない状況になった。清渓川の周りの商店街も老朽化していた。

20021月、選挙に清渓川を復元することを公約に掲げた、民間企業出身の市長が誕生した。その日から事業が始まった。ソウルは都市としての競争力、文化を持つために、開発というイメージよりは、暮らしの質を高める、自然環境にやさしいということをコンセプトに掲げた。

復元工事を着手するにあたり、市民、清渓川は商店街が多く軒を列ねている商業者との間で、4000回以上の話合いが行われ、意見を反映させた多くの対策が作られた。

高架道路を撤去し復元した川の長さは5.85km3つのセクションに分けて工事を行った。また工事の際に発生した廃材約68万トンのうち約96%をリサイクルした。清渓川は、普段は水量が少ないが、雨季になったら洪水がおこる特性があることから、記録されている200年周期の降水率を元に、川の設計を行った。現在、漢江の12万トンの水と、毎日湧き出る22千トンの地下水を利用して、清渓川には一日につき142000トン(平均水深40cm)の水が流れている。

人の憩いの場としての親水機能はもちろん、緑を豊富に取り入れ、魚や鳥や虫などの生きものが生活できる自然の生態環境を作り出している。また清渓川は照明計画を綿密にして、夜の清渓川の風景も考えている。

最も危惧されていた、高架道路を撤去してしまうとソウル市内の道路が大混雑するのではないかという問題は、結果的に公共交通機関を使う人が増え、市内全体の車両交通量が減り混乱は起きなかった。

200511月の世論調査において、夏が涼しくなり、空気がきれいになり、車の騒音がなくなったなど、ほとんどの市民が環境が良くなったと答えている。経済的にも活性し、また不動産価格も復元後には2.5倍近く値上がった。

公共事業の中で行政と市民が話合いで多くの問題を解決しながら事業を行った良い例になった。

<シンポジウム写真2枚>

 

シンポジウム終了後、漢陽大学の構内にあるレストランに場所を移して、懇親会が催された。立派なレストランで、食事も豪華なものだった。千葉大学 宇野求教授、東京大学 松村秀一教授など参加者の先生方のスピーチなどもあり、華やかな懇親会となった。

 

 

視察(63日)

・徳寿宮(ドクスグン)とその周辺の近代建築

徳寿宮の周りには、多くの近代建築がある。朝の気持ちのよい時間に散策しながら徳寿宮を始め、韓国聖公会ソウル大聖堂、貞洞第一教会、ソウル市立美術館をまわる。

徳寿宮の大漢門では、当時の王宮守備隊の交代式の再現がされ、華やかな宮廷文化を垣間見ることができる。韓国聖公会ソウル大聖堂はロマネスク様式で十字型平面を持ち、壮観な姿をほこる。貞洞第一教会は木造のモダニズム建築で、教会の方が丁寧に説明くださり、この教会を美しく保存するために努力を惜しまない姿勢が感じ取れた。ソウル市立美術館は、裁判所をコンバージョンして誕生した現代美術館で、ファサードを残し内部は大胆な改築を施している。

<ドクスグン大漢門交代式写真1枚>

<ソウル市立美術館写真1枚>

清渓川(チョンゲチョン)

清渓川は、東京の日本橋問題の件でよく引き合いに出されることもあり、以前から個人的に非常に興味があった。前日の講演を受けてさらに興味が湧いた。週末ということもあり、家族連れが水遊びする姿、川魚が泳ぐ風景を眺めていると、つい最近まで高架道路だったとは思えない。ランドスケープとしてもとてもよくデザインされている。

<清渓川写真2枚>

昌徳宮(秘苑)

600年前に建立された昌徳宮は、特に造園が興味深い。作り込む庭ではなく、できるだけ原林を活かし、作意を感じさせないように作られている。その風景に溶け込むように建物が点在している。

ソウル北村 

都市型韓屋が多く残るソウル北村は、細い坂道を挟むように韓屋の背の高い塀が連なっている。塀や門扉はそれぞれ表情があり、不思議と圧迫感はそれほど感じない。

韓屋の博物館を観覧した。門扉を潜ってすぐマダン(中庭)があり、オンドル(床下暖房)も見られた。実際の韓屋の住まわれ方など、さらに興味が湧いた。

<ソウル北村写真1枚>

 

視察(64日)

・サンスン財団リウム美術館

住宅地と山に挟まれる敷地に、レム・コールハスの児童文化センター、マリオ・ボッタの古美術館、ジャン・ヌーベルの現代美術館、三つの建築が中庭を囲む形で配置計画されている。この美術館はまず、展示物の内容が良く面白い。展示物の内容を考え、それに沿ったデザインがされている。現代のソウルを象徴する美術館になっている。

<リウム美術館写真1枚>

ソウルの森

トゥッソムに位置するソウル森は元下水処理場である2005年オープンしたソウルの森は、市民と行政が一緒に作ることを主体とし、幾度もワークショップや話合いが行われた。約115万平米の敷地内に5つのテーマを構成している。多くの人で賑わい、レンタサイクルで公園内を走る人の姿も多くみられた。

<ソウルの森写真1枚>

 

 

まとめ

『建築計画学のあり方をめぐっては、今日様々な問題が指摘されますが、建築計画学を志した1970年代初頭、既に、例えば、縦割り研究、研究(のための研究)のマンネリ化という限界は指摘されていました。それは克服されたとは言えないと感じていますが、一方、果たすべき役割はあるのではないかと強く思います。とりわけ、グローバルな視野において、建築計画学をみると、その方向が見いだせるのではないか、という直感があります。特に、アジアについては、日本建築学会としても、JAABE(英文論文集)、ISAIA(国際アジマ建築交流シンポジウム)があります。建築計画委員会としても、積極的に関わりたいという思いが、今回の企画の背景にあります。』(2006年日本建築学会建築計画委員会春季研究集会 資料集/滋賀県立大学布野研究室)

資料冊子の冒頭頁の布野先生の挨拶は、これからの建築計画学の方向性を示唆していて興味深い。この最初の一歩としての今回の研究会はおのずと布野先生の意気込みを感じ、その通りに実りのある会になった。

私は生まれて初めて韓国の地に立った。右も左もわからずに、先生方の後をとにかく追って行く事しか出来なかった。帰国してすぐに韓国に関する本を読んで、特にその住環境に興味を持った。今度、韓国に行く時は、是非、住居を中心に見てみたいと思う。おそらく多くの参加者も何かしらの示唆を得ることができたのではないだろうか。

建築計画学委員会の課題は決して少なくないが、本研究会でひとつひとつ乗り越えていけるだけのエネルギーを感じることができた。今後の建築計画学委員会の発展を予感させられてならない。

<集合写真1枚>

 

 

 

写真計10

総文字数4400

 

2024年12月3日火曜日

ヴァージニア工科大学とのワークショップ 「木の移築」プロジェクト,SSF NEWA,1997

 SSF NEWS 

ヴァージニア工科大学とのワークショップ 「木の移築」プロジェクト

布野修司

 

 6月4日、ヴァージニア工科大学の学生たちと京都大学京都造形大学の学生たちが、「ピラミッド匠の広場」(滋賀県八日市市)でワークショップを開いた。

 レイ・キャス教授率いるヴァージニア工科大学のプログラムは実に興味深い。近い将来日本の民家を解体してアメリカに移築しようというのだ。「木の移築」プロジェクトという。プロジェクトの中心は、京都で建築を学ぶピーター・ラウ講師である。まず、初年度は民家を解体しながら木造の組み立てを学ぶ。そして、次年度はアメリカで組み立てる。敷地もキャンパス内に用意されているという。米国の大工さん(フレーマー)も協力する体制にあるという。SSFとして協力したらと思う。

 今年は、とにかく何か共同製作しようという話になった。指導は彫刻家大倉次郎氏である。木彫で海外にも知られる。作業は簡単といえば簡単であった。墨で線を引くだけである。とにかく筆の赴くままに無心に引け、という。意識してパターンをつくってはいけない、という。交代して順番に引いていく。前の人の線が気になる。ルールは、前の人の線に接してはいけない、ということである。

 まず、紙の上に木や竹、石などを置く。これも構成を意識せずにばらまく。置かれたものをよけて線を引くのもルールである。

 やってみると意外に面白い。筆の太さによって線は規制されている。個々の線に個性はでるけれど、全体として統一感は自然にでてくろ。一心不乱に引いて、共同でひとつの作品ができる。貴重な体験であった。「木の移築」プロジェクトもなんとか成功させたいものである。

 

2024年11月24日日曜日

どぜうや通信、螺旋工房クロニクル、20000419

 螺旋工房クロニクル               2000.0419

どぜうや(布野研究室)通信

布野修司

 

布野指令(20000419

 

  .植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する研究(国際学術研究199901

   Cochin Pulicatについての文献をまとめる     →山田脇太

    Maraccaについての文献をまとめる        →田中秀和

    Galleについての作業             →松本玲子

  4南米蘭植民都市についてまとめる              →酒井潤也

  5平戸についての文献をまとめる        →魚谷重礼

  6世界システム論についての文献リスト作成   →全 美恵

 

 Ⅱ.田園都市の世界史的展開に関する研究(科研1999-01

  1日本の田園都市のリストアップ        →角橋彩子

  2Garden City翻訳の整理             →上住彩華

 

 Ⅲ.アジアの都市型住宅に関する研究

   →連休前合宿 →全員協力してください

 

 Ⅳ.アジア都市建築史

  1古代オリエントの都市と建築・・・イスラーム以前のアラビア→

  2チュニス・・・アラブ・イスラーム都市の構成原理

    3中国のイスラーム建築

    4中国の仏教建築

    5エスファハン

     

 Ⅴ.世界住居誌

  1ヨーロッパ

  2北アメリカ

  3ラテン・アメリカ

  4アフリカ

 

 Ⅵ.Of Planting 翻訳                                   4月24日

  1章

  2章

  3章

  4章

  5章

  6章

  7章

  8章

 

 Ⅷ.論文

  1カルカッタ                  →根上、渡辺

  2ヴィガン                    →柳沢、山口

  3ゴール                                       

 

2000年度研究室方針

 

□研究プロジェクト

 

    ◎植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する研究(国際学術研究199901)→報告書目次案参照

 

    ◎田園都市の世界史的展開に関する研究(科研1999-01

   →報告書目次案作成中

 

  ◎アジアの都市型住宅比較研究

      4月中!!!!!!→全員協力してください 目次案参照

 

  ◎エコハウスin Malaysia

 

  ◎西成

 

  ◎京都

 

□研究室活動

 ○アジア都市建築研究会

 ○木匠塾

 ○京都デザインリーグ 京都・歩く・見る・聞く

 

 ○GA特集

  群居 HPU

  AF

  SSF

 

□出版編集プロジェクト

 

 □当代日本城市規劃撰集

 □アジア都市建築史

 □世界住居誌

 ○Of Planting   翻訳完成

 

 

□研究フレーム

 

Ⅰ 計画理論・計画手法・計画技術

 

Ⅱ 生活空間研究-住居論・住居集合論・集落論・空間論

 

Ⅲ 都市空間研究-都市論・都市史・都市計画論

 

Ⅳ 保存修景計画-保存論・景観論

 

Ⅴ アジア都市建築研究

 

 

□各個研究

 D6 闕 銘宗  台湾の寺廟・神壇に関する研究(仮)台中震災後の街づくりと寺廟一本書いて、後はひたすら学位論文を仕上げる。

 D5 山本直彦    そんなに猶予なし。

 D4 渡辺菊真  京都の「山辺」の環境整備に関する研究 とにかく3本書く。

 D3 M.パント カトマンズ盆地 ティミ。論文書くだけ。

 D3 今川朱美(内藤研) eko-city

 D2 佐藤圭一  黄表紙とりあえず一本。ケープ・タウンの都市形成過程に関する研究 オランダ植民都市に関する研究

 D2 トウイ(神戸大)   北京に関する研究

 D1 山本麻子 大連1本。論文フレーム。

 D1 根上英志(神戸大) グジャラートの都市住居に関する研究

 

 M3 角橋彩子 オランダの戦後ハウジングに関する研究

 M2 柳沢究  ヴァーラナシの空間構造に関する研究

 M2 高松健一郎 スラバヤのカンポンの変容過程に関する研究

 M2 林李宣  台湾の社区総体営造に関する研究・・・台湾大震災後の復興計画の評価

 M1 山田協太 インドの植民都市に関する研究

 M1 松本玲子

 M1 山口潔子(AA研) フィリピン都市形成史研究 ヴィガン

 M1 高木文華(奈良女子大 増井研究室)

 

 卒業研究

 6 全美恵  飛田新地 西成

 5 魚谷繁礼  ケープタウン、インド

 5 酒井淳也 タイ ヴェトナム、ラオス、カンボジャ

 4 上住彩華    イスラーム

 4 堀切健太郎(渡辺研) 

 

 研究生

      田中秀和   京都の町家街区の再生手法に関する研究

      フェリーFerry   バタヴィアの都市計画に関する研究

      ナウィットNawit タイの都市史に関する研究 チェンマイ・・・    

 

□論文報告集作業リスト

 A M.パント Thimi2本目

 B 渡辺菊真 山辺

 E 佐藤圭一 ボーカープ

 

  C ◎カルカッタ・チョウリンギー地区の変容に関する考察

 D トウイ 北京3 乾隆京城全図の分析2

 F ◎山口潔子 Vigan

 G ◎根上 Galle

 H ◎吉村 チェンナイ

 I ◎角橋 アデレード

  J 山本麻子 大連

    闕 台中廟

 L ◎山根 ニューデリー

 

 ◆審査中

  ○マネク・チョウク地区の空間構成に関する研究 再審査 4月10日

  ○祇園祭  京都。建築生産組織・正岡 再審査 3月31日

  ○山根 アーメダバード(根上 山根)その1, 10月10日

  ○M.パント ティミ 11月10日

  ○韓三建 日本統治期における慶州旧邑城の土地利用の変化に関する研究 2月10日

   ○闕 台北東門地区の寺廟に関する研究 3月10日

  ○トウイ 乾隆京城全図における街区構成と宅地分割に関する研究 4月10日

 

 ◇訂正中(Return Match

  ●ジャイプルの住区とその変容 その3

  ●森田 ラサにおける宗教施設の配置とオリエンテーション

  ●竹内 パタン(カトゥマンドゥ盆地、ネパール)における聖祠の分布に関する考察

 

 

 DrShuji Funo

  Department of Architecture and Environmental Design

  Faculty of engineering

  Kyoto University

 Yosidahonmati,sakyo-ku

  kyoto,Japan

 E-Mail funo@archi.kyoto-u.ac.jp  or i53315@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp

  tel. 075-753-5755 fax.

2024年11月23日土曜日

螺旋工房クロニクル : どぜうや(布野研究室)通信、20000929

 螺旋工房クロニクル : どぜうや(布野研究室)通信   

20000929

布野修司                       

 

 マレーシアから帰国しました。マラッカ調査は充実。マレーシアにおけるエコハウス・プロジェクトのイメージはおよそできました。7月からのストックは追々報告します。

 

 突然ですが、ヤンがパリ大学の学生連れてやってきています。29日17:00に研究室に来られる人は来てください。ヤンと「お食事」します。相手はヤンのみ、といってましたが。 

 29日午前中からカルカッタの作業をします。根上君、トウ君他手伝える人は手伝ってください。トウ君の論文やります。終わったらラサやります。柳沢が手伝うべきかな。

 佐藤!時間が空いていたら、ボーカープも見ます。

 山口さん、ヴィガンのまとめに入ります。これたら来てください。

 

  27日ゼミのつもりで研究室に行ったのですが・・・

 研究室が荒れています。もう少し、詰めて仕事するように。

 連絡を受け取ったら、きちんと責任持って連絡すること。

 

 ・松本さん・・・コピー代至急入金してください。コピーについて心当たりあるものは申し出なさい。コピー代を稼ぐために、布野の本を現金に還元するため、組織的に販売してください。

 ・海外調査をしたものはきちんと報告(会計、内容とも)しなさい。

 ・コンピューターの設定を自分勝手に弄らないでください。

 

 ゼミは6日から開始します。

 ・M2(柳沢究、高松健一郎、林李宣)は、目次、研究目的等序章を書いてくること。

 ・卒業設計(魚谷、上住)はプログラム提出のこと。卒業論文(全、酒井)は、目次、研究テーマ、目的提出のこと。

 ・麻子、パント、佐藤は、D発表の準備状況を報告のこと。

 ・M1(山田協太、松本玲子、山口潔子(AA研)、高木文華(奈良女子大)については、それぞれ修論の方向性をめぐってレジュメを提出のこと。特に山田、松本については、布野がまだ確信ない。

 ・フェリー、ナウィットは試験勉強に入ってください。

 

 ・ゼミとは別に、ワーキングをもうけます。

 ひとつは、「Of planting」の仕上げ作業

 ひとつは「世界システム論」輪読です。

 29日に集まれる人は集まってください。

 

 DrShuji Funo

 

  Department of Architecture and Environmental Design

  Faculty of engineering

  Kyoto University

 Yosidahonmati,sakyo-ku

  kyoto,Japan

 E-Mail funo@archi.kyoto-u.ac.jp  or i53315@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp

  tel. 075-753-5755 fax.

2024年11月22日金曜日

螺旋工房クロニクル : どぜうや(布野研究室)通信、 20010716

 螺旋工房クロニクル : どぜうや(布野研究室)通信   

20010716

布野修司              

 

 久々の通信です。

この間、京都CDL(コミュニティ・デザイン・リーグ)の立ち上げで忙しかったようです?。この6月から建築学会の建築雑誌の編集長に就任(20021月号~20033月号まで担当します)、いつものことですが、ばたばたしています。

 さて、本日から8月18日まで出掛けます。オランダ植民都市研究最後の年です。また、京都大学に来て10年が終わる夏です。今回は、バンコクでM1のナウィット君のフィールドを手伝って、ロンドン、オランダ、ブラジル、メキシコという行程。ロンドンで応じ先生と合流、ブラジルで最合流。山根とオランダで合流、メキシコで青井とランデブーという予定です。旅行中に報告書の目途をつけたいと思っています。田園都市研究も最後なのでまとめます。

 帰って大学院入試。9月4日から13日、学会のツアーでマレーシア、タイに出掛けます。

 布野研10周年の企画があるとか。これを機会に何かまとめてくれればありがたい。大学は相変わらずですが、大変な変革を外部から求められています。

 もうじき『植えつけられた都市』(京都大学学術出版会)が出ます。5200円です。8掛けになると思いますが、研究室に申し込んでください。ロンドンで著者のR.ホームに会います。秋に呼ぶことになると思います。

 また、『アジア都市建築史』(昭和堂)のゲラが出てます。しかし、原稿はまだ未完成。特に、山根、応地先生。この旅の第一の仕事は、原稿執筆になります。

 研究室で雑誌「ひろば」に「建築の1940年代」連載中です。知ってますか。

 木匠塾は、今年は参加できると思っていたのですが残念。今年は神社をつくるとか。年々面白くなります。今年から学科の正式行事になり、若干の補助が出ます。一回性も参加するとか。加子母村村長粥川さんがAF賞受賞です。

 群居終刊、都邑通信なる新雑誌今年中に出す予定です。乞うご期待。

 博士論文は、パントさんがほぼ完成。8月末から手続きに入ります。

 黄表紙は、山口潔子さんがヴィガンを一本提出。以下再審査になっていますが、さぼってペースダウンです。旅行中にゴールに手をつけます。千葉大のムンバイ、チェンナイものになりそうです。また、英文論文集に原稿を求められています(9月10日締切)。ジャイプルまとめます。これも旅行中にやります。パントさんの英文があるので簡単?と思っています。ちなみに、チャクラヌガラは、ライデン大学から出る本に掲載される予定です。サンフランシスコのピーターにネイティブ・チェックしてもらいました。

●掲載予定 

 ◎チョウリンギ地区(カルカッタ、インド)の形成と変容 200110

  ◎田中麻里 

Spatial Formation in Cakranegara, Lombok

 

再審査中

  ◎山本直彦、蘭領東インドにおけるカンポン改善事業とマドゥラ人労働者階級カンポンの発展過程に関する考察

  ◎佐藤圭一 ボーカープ

◎田園都市計画運動の歴史的評価に関する考察 コーネル・ライト・ガーデン(アデレード、オーストラリア)の計画理念とその変容

審査中

◎ヴィガンの街区構成に関する研究

 ◆修正中

  ●森田 ラサにおける宗教施設の配置とオリエンテーション

  ●竹内 パタン(カトゥマンドゥ盆地、ネパール)における聖祠の分布に関する考察

 

 名誉D? 闕 銘宗  渡辺菊真

 D6 山本直彦    論文纏めるように

 D4 M.パント 最後のつめ頑張ってください。

 D4 今川朱美(内藤研) 論文?

 D3 佐藤圭一  黄表紙訂正と二本目。オランダ都市 論文のフレームつくって見よ。

 D3 トウイ(神戸大) 結婚→論文今年中

 D2 山本麻子 仕事順調。結婚。そろそろやばい。GA企画。論文フレーム。

 D2 根上英志(神戸大) 就職→結婚?

 D1 柳沢究  ヴァーラナシの空間構造に関する研究    黄表紙。

 M2 山田協太 コチンの構成に関する研究   ドクター志望

 M2 松本玲子  世界遺産としての植民都市の保存に関する研究  おおばやし都市開発

 M2 山口潔子(AA研) フィリピン都市形成史研究 ヴィガン 帰ったら二本目

M1 フェリーFerry   スンダ・クラパの空間構成に関する研究

  M1 ナウィットNawit バンコクの空間構成に関する研究 チェンマイ・

 M1 魚谷繁礼  テーマ設定急ぐように

 M1 佃    テーマ設定急ぐように。M1のうちにフィールドを考えること。

 M1 酒井淳也(石田研)

 M1 上住彩華(山岸研)

M1 田中秀和(古阪研)

 卒業研究   

 7 全美恵  飛田新地 西成 卒論本気でやって下さい。設計演習Ⅰ

以下院試頑張るように

 大辻

 金谷

 米津

 研究生

 堀切

 高橋

 

宇都宮

桑原

 

716日~22日 Bangkok  Royal River Hotel +66-2-4330300 fax=+66-2-4335880

723日~30  London  Tavistock Hotel   +44-20-716-368383

731日~8月6 Den Haag  オランダ・ハーグ(予約済み)

Park Hotel

 Molenstraat 53, 2513 BJ Den Haag, Holland

 TEL : 31-70-362-4371

 FAX : 31-70-361-4525

 

88日~12

ブラジル・レシフェ(予約中)

Pousada d'Olinda

 PCA. JOAO ALFREDO, 178,CARMO,OLINDA,PE,56000-000, BRAZIL

 TEL : 81-439-1163, 81-439-5654

 

813日~16

メキシコシティ(予約済み)

FIESTA AMERICANA REFORMA

 Reforma 80, Mexico City, 06600, Mexico

 Phone: 011-52-5-705-1515

 Fax: 011-52-5-546-1784

 

はそろそろ限界です。

 

 

 

□論文報告集作業リスト

 A M.パント Thimi2本目

 B 渡辺菊真 山辺2本目

 E 佐藤圭一 ボーカープ

  C 布野 ◎カルカッタ・チョウリンギー地区の変容に関する考察

 D トウイ 北京3 乾隆京城全図の分析2

 F ◎山口潔子 Vigan

 G ◎根上 Galle

 H ◎吉村 チェンナイ

 I ◎角橋 アデレード

  J 山本麻子 大連

    闕 震災と台中廟

 L ◎山根 ニューデリー

 

 

 DrShuji Funo

 

  Department of Architecture and Environmental Design

  Faculty of engineering

  Kyoto University

 Yosidahonmati,sakyo-ku

  kyoto,Japan

 E-Mail funo@archi.kyoto-u.ac.jp  or i53315@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp

  tel. 075-753-5776 fax.

2024年10月12日土曜日

京都からの発信 建築のフラクタル 渡辺豊和先生の京都市文化功労賞受賞祝賀会、日時 2003年3月1日 18:00会場 18:30開宴 場所 京都市国際交流会館

 京都からの発信 建築のフラクタル

渡辺豊和先生の京都市文化功労賞受賞祝賀会

 

ご案内

 この度、私たちの敬愛する渡辺豊和先生が京都市文化功労賞(2002年度)を受賞されました。その快挙をお祝いすべく一夜の宴を企画いたしました。皆様、お誘い合わせの上、是非、ご参集下さい。

 ご承知のように、渡辺豊和先生は、この数年、満を持して作品の構想を練っていらっしゃいました。そして、昨年、新しい方法が閃いたのだそうです。それと期を一にする受賞は実に絶妙のタイミングと言えるでしょう。

 新たな構想については、ホームページをご覧下さい。URL:http://www5.ocn.ne.jp/~toyokazu/

 鍵は宇治の平等院であります。その新たな方法の秘密の一端を少しばかりご披露いただき、お祝いの酒の肴に致したいと考えます。

題して、「京都からの発信、建築のフラクタル」

お酒を片手に、30分程度、そのさわりをご講演頂く予定にしております。

久し振りに豊和節を堪能しましょう。

未曾有の不況の真っ只中でありますが、お目出度い受賞は私たちを勇気づけます。お目出度い受賞から元気を分けてもらおうではありませんか。

渡辺豊和先生は京都市文化功労賞を受賞したのだから、これを機会に京都でも仕事をしたいとおっしゃっています。京都CDL(コミュニティ・デザイン・リーグ)の活動もその一端でありますが、さらにステップ・アップする謀議もしたいのだそうです。

是非、お集まりいただけますよう、重ねてお願いいたします。

 

 

日時 20033月1日 18:00会場 18:30開宴

場所 京都市国際交流会館 

   〒606-8536 京都市左京区粟田口鳥居町2-1

    tel 075-752-3010

会費 6,000円(ご祝儀歓迎)

 

発起人

安藤忠雄 新井清一 池上俊郎 石山修武 磯野英生 乾 亨 井上えり子 歌 一洋

内田康博 梅林克 遠藤秀平 大石義一 大野勝彦 大森正夫 金城一守 貴志雅樹 

岸和郎 北村陸夫 木下龍一 木村博昭 京極廸宏 久保清一 久保田晃 小林大祐 

小山雄二 佐々木葉二 鈴木隆之 平良敬一 高崎正治 高島直之 高田光雄 竹山  聖 中谷礼仁 中林浩 新居照和・ヴァサンティ 西澤英和 西巻 優 新田正樹 野辺公一 

葉山 勉 久徳敏治 人長信昭  平尾和洋 広原盛明 船越輝由 布野修司 古阪秀三 古山正雄 本田昭一 本田友常 松岡拓公雄  松村秀一 松本正 三澤文子 室崎生子 毛綱千恵子 森田茂夫 山根 周 山本理顕 横内敏人 吉村篤一 リム・ボン 六角鬼丈 若林広幸 

渡辺菊真 

 

梅原 猛 芳賀 徹

 

 

2024年10月2日水曜日

環境・建築デザイン専攻のこの一年、環境・建築デザイン専攻、滋賀県立大学環境科学部、2008年3月

 環境・建築デザイン専攻のこの一年

 

 

布野修司

環境・建築デザイン専攻・専攻主任

 

 


2007年は、学生たちの活躍が続いた年でした。石野啓太君(4回生)「マチニワ」が日本建築家協会東海支部設計競技で金賞を受賞、日本建築学会Student Summer Seminar 2007で、奥田早恵さん(4回生)「hanasaku」が優秀賞、牧川雄介君(3回生)「しえる」が遠藤精一・福島加津也賞、橋本知佳さん(3回生)「木漏日」が小西泰孝・福島加津也賞を受賞しました。さらに日本文化デザイン会議(神戸大会)の設計競技「日本、一部、沈没」で、岡崎まり、仲濱春洋、中貴志(以上M1)、中村喜裕(4回生)のチームの「Parasitic Town」が最終8作品に残り、さらに公開審査に臨んだ結果、堂々の優秀賞(準優賞)を獲得しました。

学生たちの自主的活動組織」である「談話室」の活動では、山本理顕(518日)、馬場正尊(712日)、佐藤淳(1211日)、中村好文(1214日)と一線の建築家を招いて活発な議論が展開されました。また、昨年度の活動をまとめた『雑口罵乱』創刊号「環境・地域性」が出版されました。滋賀県立大学の「環境建築デザイン学科」の活動を広く社会に発信していく雑誌として、また、上下をつなぐメディアとして育って欲しいと思います。今年からA-Cupという全国規模の建築系のサッカー大会に本格的参加(6月)、幅広い交流関係を構築しつつあります。

人事としては、山本直彦講師が奈良女子大学准教授として41日付で転任になられました。2年という短い赴任でしたが、諸般の事情から送り出すことになりました。今後の活躍を期待したいと思います。入れ替わる形ですが、陶器教授の昇任に伴う准教授として高田豊文(三重大助教授)が着任されました。虎姫高校の出身で、願ってもない人材として、故郷での大いに期待したいと思います。最適設計の構造力学の理論派でありながら、フラードームを手作りでつくる演習など建築構造教育に積極的な素晴らしい先生です。地域防災についても三重県での実績を踏まえて滋賀県での活躍が楽しみです。

開学以来13年目を迎えた「環境・建築デザイン専攻」は、20084月から「環境建築デザイン学科」として独立することになります。2007年の前半は、文部科学省への届け出、また、国土交通省の建築士資格の継続申請で追われることになりました。

「耐震偽装問題」以降、建築界は大揺れです。大学もそうした趨勢と無縁ではありません。建築士法改正で、受験資格について大きな変化が起こりつつあります。日本建築学会あげておおわらわですが、国土交通省の改編の動きは、事態の改善には逆行と言わざるを得ません。国土交通省の住宅局の建築指導課と直接議論しつつありますが、事態は容易ではない状況にあります。とりわけ、建築士の受験資格、大学院の実務実績の問題は大学にとって深刻です。しかし、滋賀県立大学の環境建築デザイン教育は揺るぎないものとして、確固として進んでいきたいと考えています。

独立法人(公立大学法人)化がスタートして2年目、様々な問題を抱えながらも、新たな模索が続いています。ひとつの柱は地域貢献です。文部科学省の「地域再生人材創出拠点の形成」プログラム(科学技術振興調整費)は軌道に乗りました。奥貫隆教授を中心とするその試みは、次のステップをにらんだ動きが必要となりつつあります。「霞が関」の方針に翻弄される研究教育プログラムですが、「近江楽座」(現代GP)から「近江環人(コミュニティ・アーキテクト)」地域再生学座に至る歩みは、確実に滋賀県立大学の主軸に位置づけられていると思います。奥貫先生が次期環境科学部長に選出されたのは、大きな流れだと思います。

もうひとつ環境科学の研究ベースの柱が期待されます。環境建築デザイン学科としても、環境科学部としての先進的な研究プロジェクトを目指したいと思います。「環境建築」の具体的なモデルを具体化することは大きな課題となっています。松岡拓公雄教授を中心とする学生たちを含んだ設計チームは精力的に工学部新館の実施計画にとり組んでいます。

「大学全入時代を迎え、また、昨今の「建設不信」の風潮の中、環境・建築デザイン専攻の応募者の減少が心配されます。充実した教育研究を展開することが基本ですが、対外的なアピール、高大連携など考慮する必要があります。議論を進めていかなければと考えております。」と昨年書きました。事態は変わりません。環境建築デザインの分野は、しかし、これからますます必要とされる実に魅力的な分野であることに変わりはありません。確実な努力を続けていきたいと考えています。


2024年7月29日月曜日

布野修司 履歴 2024年8月1日

 布野修司

20240801

履歴

 

住所 東京都小平市上水本町65

本籍 島根県松江市東朝日町23614

 

1949 810   島根県出雲市知井宮生まれ

 

学歴

1968 3   島根県立松江南高等学校卒業

1968 4   東京大学教養学部理科類入学

1972 4   東京大学工学部建築学科卒業

1974 3   東京大学工学系大学院修士課程終了

1976 4   東京大学工学系大学院博士課程退学

198712月   東京大学工学博士:学位請求論文『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究ーーーハウジング計画論に関する方法論的考察』(東京大学,1987年),日本建築学会賞受賞(1991)

 

職歴

1976 5   東京大学助手(工学部)

1978 5   東洋大学講師(工学部)

1984 4   東洋大学助教授(工学部)

1991 9   京都大学助教授(工学部)京都大学大学院工学研究科担当

1996 4   京都大学助教授(大学院工学研究科)京都大学工学部兼担

生活空間学専攻 地域生活空間計画講座

20034   京都大学助教授(大学院工学研究科)京都大学工学部兼担

建築学専攻 生活空間設計学講座

      京都大学東南アジア研究センター学内研究担当 20042005

20054   滋賀県立大学大学院環境科学部教授(~20123月)

滋賀県立大学評議員(2009年)環境科学部長(2009420123

副学長 理事(研究・評価担当)(20124月~20153月)

 20154月  日本大学特任教授 生産工学部建築工学科(~20203月)

 20204月  日本大学客員教授 生産工学部建築工学科(~2025年)

        北京工業大学客員教授(201510月~) 建築輿都市規劃学院

        西安工程大学特任教授(201810月~)

 

        滋賀県立大学名誉教授

        日本建築学会名誉会員(2022年~終身)    

 

非常勤講師等

1978年前期   和光大学「都市空間論」

 1986年前期   武蔵野美術大学「東南アジアの住まい」  

 1987年通年   東京経済大学大学院「東南アジア社会論」

 199396   神戸芸術工科大学「住宅の生産      

  199495   京都精華大学「都市計画」

  19947   広島大学「環境工学特別講義」「東南アジアの居住環境」

  19967   奈良女子大学大学院集中講義

  199604   京都造形大学大学院「環境デザイン特論」

  199799   京都精華大学「都市計画」

  199798   広島大学客員助教授

  1998       近畿大学文芸学部集中講義「世界建築史」

  199900   神戸大学非常勤講師「まちづくり論」

 200001   国立民族学博物館共同研究員

 2004年    名古屋大学大学院環境学研究科

 200607    京都大学大学院文学研究科非常勤講師「アジア都市論」

 2006年~   総合地球環境学研究所共同研究員

 2010年~   台湾大学『美術史研究集刊』編集委員会委員

 201617年  島根短期大学客員教授

201721年 23年~   放送大学 面接授業 前期「アジアの都市と建築」(2020前期休校COVID19) 後期「世界住居誌」

2021年 名古屋造形大学 住居論 山本理顕+布野修司 4回

 

資格・受賞

一級建築士(第94445):1975

 

日本建築学会賞論文賞:1991 『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究ーーーハウジング計画論に関する方法論的考察』(学位請求論文,東京大学,1987年)

日本都市計画学会論文賞:2006年 『近代世界システムと植民都市』(京都大学学術出版会,2005年)

日本建築学会賞著作賞:2013年 布野修司+韓三建+朴重信+趙聖民『韓国近代都市景観の形成ー日本人移住漁村と鉄道町ー』(京都大学学術出版会,2010年)日本建築学会賞著作賞:2015年 布野修司・ヒメネス・ベルデホ,ホアン・ラモン『グリッド都市ースペイン植民都市の起源,形成,変容,転生』(京都大学学術出版会,2013年)

 

中国国家出版局優秀科技図書賞受賞:1998年 布野修司+京都大学亜州都市建築研究会『日本当代百名建築師作品選』(中国建築工業出版社,北京,1997年)

日本図書館協会選定図書

『戦後建築論ノート』,相模書房,1981

『廃墟とバラック・・・建築のアジア,布野修司建築論集』(彰国社,1998年)

『都市と劇場・・・都市計画という幻想,布野修司建築論集』(彰国社,1998年)

『国家・様式・テクノロジー・・・建築のアジア,布野修司建築論集』(彰国社,1998年)

・日本建築学会編『作法と建築空間』(彰国社, 1990年)(全国学校図書館協議会選定図書)

 

学会活動

19841989  日本建築学会建築計画委員会委員

19841995  日本建築学会東洋建築史委員会委員

19861991  日本建築学会関東支部計画委員会委員

19862000  日本建築学会集合住宅小委員会委員

19871989  日本建築学会『建築雑誌』編集委員会幹事

19921994  日本建築学会建築計画委員会委員

19921994  日本建築学会建築経済委員会小委員会

19922008  日本建築学会アジア建築交流委員会委員

19931995  日本建築学会『建築雑誌』編集委員会委員

19951997  日本建築学会近畿支部常議員

19971998  日本建築学会設計競技事業委員会

19971998  日本建築学会設計競技事業委員会近畿支部委員

19971998  日本建築学会特別検討課題委員会委員「安全と安心のパラダイム」

19971999  日本建築学会評議員

19981999  日本建築学会論文奨励賞選考委員

19992000  日本建築学会優秀卒業論文等選考委員

19992001年 日本建築学会第三世界都市・住宅特別研究委員会委員

19992001年 日本建築学会都市防災WG委員

20002001年 日本建築学会賞作品賞審査委員

20012002年 日本建築学会作品選賞選考委員

20012003年 日本建築学会理事

20012003年 日本建築学会会誌建築雑誌編集委員長

20012006年 日本建築学会アジア建築交流委員会委員長

20012006年 日本建築学会国際交流委員会委員

2002          日本建築学会設計競技全国審査部会審査委員

2003年~      日本建築学会学術レビュー委員会委員

20052007年 日本建築学会賞(業績賞)委員会委員長

20052007年 日本建築学会英文論文集(JAABE)委員会(Field Editor

20062010年 日本建築学会建築計画委員会委員長

 20082010    日本建築学会学術推進委員会拡大幹事

20082010年 日本建築学会社会ニーズ対応推進委員会委員

20092012    日本建築学会建築教育認定事業委員会委員

20112013    日本建築学会副会長/学術レビュー委員会委員長/支部長委員会委員長

201317    日本建築学会建築討論委員会委員長/学術レビュー委員会委員

20226月~      日本建築学会名誉会員

 

日本学術振興会

20012003年 特別研究員等審査会専門委員

2002年    科学研究費委員会専門委員

2004年    科学研究費委員会専門委員

2005年    科学研究費委員会専門委員

20102012年 特別研究員等審査会専門委員及び国際事業委員会書面審査員

2013    科学研究費委員会専門委員(第二次審査)工学部会

2014    科学研究費委員会専門委員(第二次審査)工学部会幹事

20158月~20177月 特別研究員等審査会専門委員及び国際事業委員会書面審査員・書面評価員

文部科学省 科学技術政策研究所

20052006年 科学技術動向研究センター専門調査員

 

公的活動: 団体名,審議会・委員会名,役職(委員長/幹事/委員など)

19912000年 島根県出雲市まちづくり景観賞委員会委員長

1992年    滋賀県自治体研修センター設計競技審査委員

19921995年 建築文化・景観問題研究会,建築技術教育普及センター,建設省

19941998年 滋賀県景観審議会委員

1993年             島根県加茂町文化センター(ラメール)設計競技審査委員長 

1993年             島根県立博物館設計競技審査委員 

1994年             京都市グランドヴィジョン設計競技審査委員

1994年             島根県川本町悠々ふるさと会館設計競技審査委員 

1994年             島根県美保関町七類メテオプラザ設計競技審査委員長

19942008年 しまね景観賞審査委員会委員

1995年             島根県鹿島町体育館設計競技審査委員長 

1995年             兵庫県宝塚市花の道再開発設計競技審査委員 

1996年             高知県佐川町研修施設設計競技審査委員長 

1996年             島根県出雲市地域交流センター設計競技審査委員長  

1996年             鳥取県砂丘博物館設計競技審査委員 

19962006年 島根県環境デザイン検討委員会委員

19962000年 島根県景観審議会委員

19982008年 宇治市都市計画審議会会長

19992000年 京都市公共建築デザイン指針検討委員会委員

2000年          島根県松江市警察署設計競技審査委員長 

20012002年 京都市発注方式適正化研究会委員

20012007年 文化庁:アジア太平洋文地域化財建造物保存修復協力委員会委員

20022005年 宇治市都市景観審議会委員

2003               財務省:PFI方式による公務員宿舎枚方住宅整備事業に係る審査委員会委員

20032004年 未来工学研究所社会基盤分科会委員

2004         大阪府警察寝屋川待機宿舎建替等整備事業に係る選定事業者審査委員会委員

2004年    京都市景観に関する規制誘導方策検討委員会委員

 2005年    大阪府警察金岡単身寮整備等事業に係る選定事業者審査委員会委員

20052010年 国際技能振興財団専務理事

20052007年 淀川河川事務所塔の島地区河川整備に関する検討委員会委員

 20052015年 淀川水系宇治川河川利用委員会委員

 20052010年 大橋川周辺まちづくり検討委員会(副委員長)

2006年    米原駅東口周辺まちづくりビジョン策定委員会委員

20072010年 滋賀県建築士会顧問

20072014年 滋賀県入札監視委員会委員

20072008年 国土交通省「建築・まちなみ景観形成ガイドライン」検討委員会委員

20072008年 大津地方合同庁舎整備等事業有識者等委員会委員

2008年~   国際居住年記念事業運営委員会

2008年~     文化庁:文化遺産国際協力コンソーシアムJCIC-Heritage委員(東南アジア・南アジア分科会 2018年~ 分科会座長)
2009年   米原市まちづくり交付金事後評価委員会委員

2009年    島根県「遣島使」 

2009年    滋賀県コンベンション誘致推進有識者会議

20112015年 近江八幡市入札監視委員会委員

2012年    米原駅東口周辺まちづくり事業プロポーザル審査委員会委員長

2012年    滋賀県新生美術館基本計画検討委員会委員

2012年    第58回大阪建築コンクール審査委員

20122015年 小江戸ひこね町屋活用コンソーシアム副会長

20122013年 滋賀県産業支援プラザ評議員

20122015年 守山市守山中学校改築設計者選定委員会委員長・同建設委員会委員長

2013年    滋賀県新生美術館懇話会委員

2013年    守山市環境モデル都市研究会参与

 2013年    守山市環境未来都市計画策定協議会会長

2013年    守山市もりやままるごと活性化検討委員会委員長

2013年    守山市文化振興基本方針策定委員会委員長

2013年    守山市立図書館整備基本計画検討委員会委員長

2013年    守山市浮気保育園園舎改築設計者選定委員会委員長・守山市浮気保育 園園舎改築建設委員会委員

 20132014年 高知県建築文化大賞審査委員会委員長

 2013年    千葉県鋸南町小学校改築工事設計者選定委員会委員長

2013年    滋賀県湖南市入札監視委員会委員(~2015年)

2014年    滋賀県新生美術館設計者選定委員会委員長(公募プロポーザル部会長)

 2015年    高知県建築文化大賞審査委員会委員長

2015年    守山市立図書館改築基本・実施設計プロポーザルコンペ審査委員長

2015年    キルコス国際建築設計コンペティション2015 審査員

2016年    守山市立図書館改築建設委員会委員長(~2019年)

2021年    野洲市民病院整備運営評価委員会委員 建築部会部会長(1月~3月)

2021年    野洲市民病院整備運営評価委員会委員 建築部会部会長(4月~223月)

202122年  隠岐の島町西郷港周辺地区デザインコンペ審査委員 

2022 年    第69 日本大学全国高等学校建築設計提案

02426年  隠岐の島町都市再生デザイン会議委員