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2026年3月27日金曜日

ツリーハウスに泊まる 「樹上への憧れ」今もなお、日本経済新聞、2023年9月10日

 取材協力

ツリーハウスに泊まる 「樹上への憧れ」今もなお

NIKKEI The STYLE

 [会員限定記事]

木の上に小さな秘密基地をつくり、遊ぶ。そんなツリーハウスを子供の頃夢見た人は多いだろう。木と共に過ごすワクワク感は大人になってもなくならない。増え始めた「泊まれるツリーハウス」は日常を忘れさせ、自然と一体になったような時間を与えてくれる。木のそばで少しひと休み、してみよう。

鳥の目線で過ごす時間

うだるような暑さが続いていた8月、神奈川県箱根町の山中を訪れると、涼やかな雑木林にひっそり浮かぶ小さ...

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD151YP0V10C23A8000000/?n_cid=SCMR3004_20230915_a03



福山絵里子さま


 お手紙拝受。

 お訊ねに簡単に応答します。不明の点があれば、さらにメールいただければと思います。

 樹上住居tree house tree-dwellingが東南アジアに一般的にあったということはないと思います。
   世界のヴァナキュラー建築については、第一人者Paul Oliverが編んだ以下の百科事典3巻がありますが、tree houseについては、①Kati dobo houses, Mamberano River, Irian Jayaと②Mannubo house, Mindanaoの2事例をP.Oliver自らが執筆しています。添付します。
 Oliver, P. (ed.), “Encyclopedia of Vernacular Architecture of the World”, Cambridge University Press, 1997
 ①については、以下のAに引用していますが、福山さんの言うコロワイ族の住居です(イリアンジャヤ(西ニューギニア))。Wikipediaなどでは、敵対関係にある他の種族から身を守るためと説明されますが、実際は未婚の女性用で、襲われた時に投げ落とす石が置かれていたといいます。P.Oliverは、イリアンジャヤの西南にあるカイ諸島にも樹上住居があったと書いています。
 ②のミンダナオ島南のダバオ湾周辺で見られたものですが、太い樹、そしてそれを切った切り株上に本格的な住居を建設しており、系統は別ですね。

 東南アジアの住居は高床式住居が一般的ですが、例外もあります。
 全容については、以下を参照ください。
 
B 布野修司編:世界住居誌,昭和堂,2005
布野修司監訳:生きている住まいー東南アジア建築人類学(クサーナ・ウオータソン著,アジア都市建築研究会,The Living House An Anthropology of Architecture in SouthEast Asia,学芸出版社,1995 

 中国では、伝説上最古の建築師を有巣氏といいます。鳥が巣をつくるのをみて、人類に家をつくることを教えたという聖人です。
 チンパンジーは毎夜樹上に巣をつくるといいますが、シェルター(覆い)はつくりません。昆虫、動物などの巣作りは遺伝子的にプログラムされているのですが、樹上住居は住居の原型とはならなかった(樹上生活を放棄して二足歩行を開始した)、高床式住居をつくる能力を身に着けたのがホモ・サピエンスだと思います。
 イギリスのヴィクトリアン時代に貴族たちの間でツリーハウスを自然生活のシンボルとして建てることが流行ったとP.Oliverは書いています。

 P.Oliverには以下があります。
 Oliver, P., “Dwellings: The House Across the World”, London, Phaidon, 1987

 Oliver, P., Dwellings: The Vernacular House World Wide, Phaidon Inc Ltd, 2003『世界の住文化図鑑』、藤井明訳、東洋書林、2004

 Oliver, P., “Shelter and Society”, London, Barrie and Rockliff, 1969

 Oliver, P., “Shelter in Africa”, London, Barrie and Jenkins, 1971

 Oliver, P., “Shelter Sign and Symbol”, London, Phaidon, 1975

 

 




















2026年3月26日木曜日

アジア海域世界の港市ー異文化共生の原理ー店屋と四合院, 日時:2023年10月5日(木)19:30~21:00, 第4回環インド洋世界史研究会, 20231005

 20231005 第4回環インド洋世界史研究会でしゃべる。

随時、質問を受ける形式を提案。21:30まで、楽しい議論。
日時:2023年10月5日(木)19:30~21:00
開催方法:オンラインのみ
報告者:布野修司(日本大学生産工学部特任教授、滋賀県立大学名誉教授)
報告題目:アジア海域世界の港市ー異文化共生の原理ー店屋と四合院
環インド洋世界史研究会とは?
環インド洋世界史研究会についてですが、おおよそ以下の通りです。
① 近年、環インド洋史の日本人研究者が増えてきたのですが、バラバラに研究を行っている状況なので、情報の共有を図ることを第一目的として立ち上げました。海外での出版情報や国際会議の情報の共有、日本人研究者間での自己の研究紹介などを行います。
② 会員といった形でメンバーを固定することはしていません。幹事として小生と鈴木英明さんをはじめ、数名がいますが、そのほかに固定メンバーを持たず、開放型で進めることにしています。MLなどで開催案内を送り、各回、関心のある人だけが自由に参加するという形式です。
③ いわゆる「大先生」を主力の幹事などとしておりません。どちらかというと、「大先生」にはゲストスピーカーをお願いする考えです。もちろん毎回出席いただける「大先生」は大歓迎です。ともあれ、特定の学派の研究会の形をとっていないということになります。
④ 研究会は年に数回、対面ないしはオンラインの形で行います。対面の場合は東京ないしは関西です。対面での研究会の際に旅費を支給するということは原則として考えておりません。現職の専門家の参加をメインに考えているからです。ただし、名誉教授と院生などに報告していただく場合は旅費を工面するように努力します。
⑤ 「環インド洋世界」の定義ですが、アラビア海やベンガル湾をこえて、東南アジアや東アジアも含めることにしています。
⑥ 研究会での報告は、未発表のものに限るということにはしていません。情報共有が主目的なので、最近、出版した図書や論文について語っていただくことなども念頭に入れています。
⑦ 対面での研究会では、2名ほどの報告を想定していますが、それらの報告前に、長めの自己紹介の時間をとることにしています。洋書新刊や近年の自著・論文を紹介する時間としています。
⑧ 実際、今年1月に第1回研究会(報告者:鈴木英明)をオンラインで開催しました。約40名の参加者でした。一般市民の参加は期待していないので、連続講演会「都市の世界史」と比べると少数となります。今年4月には東大で対面のみで第2回目の研究会を開催しました(報告者:栗山保之;さらに弘末雅士の新刊図書についての書評会)。




布野修司 履歴 2025年1月1日

布野修司 20241101 履歴   住所 東京都小平市上水本町 6 ー 5 - 7 ー 103 本籍 島根県松江市東朝日町 236 ー 14   1949 年 8 月 10 日    島根県出雲市知井宮生まれ   学歴 196...