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2025年8月1日金曜日

諏訪正樹・藤井晴行 『知のデザイン 自分ごととして考えよう』 近代科学社20150630:布野修司 | 2016/01/25 | 書評, 『建築討論』007号:2016年春(1月ー3月)

書籍紹介『進化する都市 都市計画運動と市政学への入門』(パトリック・ゲデス著 西村一郎訳 鹿島出版会)/太田邦夫 『木のヨーロッパ/建築まち歩きの事典』(彰国社 20151110日)/陣内秀信『イタリア都市の空間人類学』(弦書房 20151015日)/鈴木哲也・高瀬桃子『学術書を書く』京都大学学術出版会 2015925日/隈研吾『オノマトペ建築』XKnowledge 2015918日/アルキテクト編『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』 建築技術 201595日/中村敏男『日記のなかの建築家たち』編集出版組織体アセテート 2015820日/監修:岡本慶一 執筆:林和久 日建設計広報室『日建設計 115年の生命誌』201561日/諏訪正樹・藤井晴行『知のデザイン 自分ごととして考えよう』近代科学社2015630日:布野修司 | 2016/01/25 | 書評『建築討論』007号:2016年春(13月)

http://touron.aij.or.jp/2016/01/125

◎書籍紹介

 

20150630

諏訪正樹・藤井晴行

『知のデザイン 自分ごととして考えよう』

近代科学社

 関連書籍

20150430

人工知能学会監修:諏訪正樹・堀浩一編 

『一人称研究のすすめ 知能研究の新しい潮流』

近代科学社

 

 帯には「情報過多な時代だからこそ、少しハードボイルドな学び論/教育論」「主体的に学ぶためには」とある。「まえがき」には、重要なキーワードとして、「自分ごと」「生活」「からだで学ぶ」「構成のループ」「デザイン」の5つのことばが挙げられる。全体は4部、11章からなる。第1部「自分ごとの欠如」、第2部「自分ごとで学ぶための方法」、第3部「自分ごとで研究するための方法」、第4部「知をデザインするマインド」という構成で、「自分ごと」が強調される。共著者二人が属する人工知能学会監修に『一人称研究のすすめ』があるが、自分で考えるというのが強いメッセージである。「生活」「からだで学ぶ」というのも、情報に振り回されるのではなく、日常生活に立脚して、自らの身体、全感覚を通じて学ぶということが重要だということである。「構成のループ」とは、問いを立て、その答えを求める過程(生成、インタラクション、分析、インタラクション、分析、創起)と手法に関わる。そして最も重要な概念として「デザイン」あるいは「デザイン・マインド」が強調されている。S.F.

 

著者紹介

諏訪正樹:慶応義塾大学環境情報学部教授。1984年東京大学工学部卒業。1989年同大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。1989年日立製作所基礎研究所。1997年シドニー大学建築デザイン学科主任研究員。2000年中京大学情報科学部助教授、2004年同教授。2008年より現職。

藤井晴行:東京工業大学大学院理工学研究科教授。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院理工学研究科建築学専攻終了。博士(工学)。一級建築士。カーネギーメロン大学大学院人文科学研究科哲学専攻、清水建設基礎研究室をへて現職。

 





布野修司 履歴 2025年1月1日

布野修司 20241101 履歴   住所 東京都小平市上水本町 6 ー 5 - 7 ー 103 本籍 島根県松江市東朝日町 236 ー 14   1949 年 8 月 10 日    島根県出雲市知井宮生まれ   学歴 196...