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2025年8月6日水曜日

太田邦夫 『木のヨーロッパ/建築まち歩きの事典』彰国社 2015年11月10日:布野修司 | 2016/01/25 | 書評, 『建築討論』007号:2016年春(1月ー3月)

 書籍紹介『進化する都市 都市計画運動と市政学への入門』パトリック・ゲデス著 西村一郎訳 鹿島出版会/太田邦夫 『木のヨーロッパ/建築まち歩きの事典』彰国社 20151110/陣内秀信『イタリア都市の空間人類学』弦書房 20151015日/鈴木哲也・高瀬桃子『学術書を書く』京都大学学術出版会 2015925日/隈研吾『オノマトペ建築』XKnowledge 2015918日/アルキテクト編『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』 建築技術 201595日/中村敏男『日記のなかの建築家たち』編集出版組織体アセテート 2015820日/監修:岡本慶一 執筆:林和久 日建設計広報室『日建設計 115年の生命誌』201561日/諏訪正樹・藤井晴行『知のデザイン 自分ごととして考えよう』近代科学社2015630布野修司 | 2016/01/25 | 書評『建築討論』007号:2016年春(13月)


『建築討論』007号 201611日刊行

  

◎書籍紹介

 

20151110

太田邦夫著

『木のヨーロッパ/建築まち歩きの事典』

彰国社

 木造建築研究に関する日本の第一人者による「ヨーロッパ木造建築」研究の集大成。事典あるいはガイドブック(旅の準備編、旅編、旅の参考資料編)のスタイルをとっているが、内容は、一級の学術書である。

木造建築の分布、気候と建築、植生の分布、土地利用の形態、民族的な背景、…ヨーロッパの木造建築の存立基盤がまず大きく説明される。そして、おすすめ12のルート(旅編)として、ヨーロッパ各地域の木造建築が順に紹介される。1.イギリス、2.ノルマンディ・ブルターニュ、3.フランス南西部・スペイン・バスク地方、4.シュヴァーベン地方・アルザス地方、5.アルプス山地、6.ヘッセン、ニーダーザクセン、ハルツ、テューリンゲン地方、北海沿岸、7.バルト海沿岸・カレリア地方、8.カルパチア山地、9.カルパチア山地、 10. オーストラリア・パンノニア平原、11.トランシルヴァニア地方・ワラキア地方、12.バルカン山地・黒海沿岸と分けて、それぞれの地域の木造建築の特性が説明される。旅の参考資料編は、木造建築研究のための永久保存の価値がある。S.F.

 

著書紹介:太田邦夫(1935年東京~)。東洋大学・ものつくり大学名誉教授。1959年、東京大学工学部建築学科卒業、現代建築研究所入社。1961年、東京大学教養学部図学教室助手。1966年、東洋大学工学部建築学科助教授。1984年、同教授。2001年、ものつくり大学建設技能工芸学科教授。2005年、太田邦夫建築設計室~。

『東ヨーロッパの木造建築-架構方式の比較研究』相模書房、1988年(1985年度日本建築学会論文賞受賞論文)/『工匠たちの技と知恵―世界の住まいに見る』学芸出版社、2007年/『エスノ・アーキテクチュア』SD選書、鹿島出版会、2010年他。

 


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布野修司 履歴 2025年1月1日

布野修司 20241101 履歴   住所 東京都小平市上水本町 6 ー 5 - 7 ー 103 本籍 島根県松江市東朝日町 236 ー 14   1949 年 8 月 10 日    島根県出雲市知井宮生まれ   学歴 196...