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2023年8月31日木曜日

2002年9月 重慶 第4回アジア国際建築交流シンポジウム(ISAIA)  1500号記念特集「アジアの中の日本建築」(2003年2月号)へ向けて 『建築雑誌』編集長日誌 2001年4月25日~2003年5月31日

 『建築雑誌』編集長日誌                          布野修司

 

20029    

 重慶 第4回アジア国際建築交流シンポジウム(ISAIA

 1500号記念特集「アジアの中の日本建築」(20032月号)へ向けて

  

 

200291

8月末、メールの余りの多さに根をあげたのであるが、気になっていたことの第一は、第4回アジアの建築交流国際シンポジウム(ISAIA)の件であった。もう半月後に迫っている。担当の栗原さんから以下のメールが来たのが828日であった。


4回アジアの建築交流国際シンポジウム参加者各位
拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
中国建築学会から2つの重要なお知らせがありましたので、取り急ぎメールでご連絡申し上げております。

まずはじめに、論文についてですが、Scientific Committeeの審査の結果、139題の提出論文中129題が採用され、シンポジウム論文集に掲載されるとのことです。日本から提出した43題はすべて採用され論文集に掲載されます。また、129題中49題が、発表論文として選抜されました。日本からは17題が選ばれました。それぞれ発表時間は英語で15分間中国語訳はありません。発表ツールについては、スライドまたは、PCプロジェクターが用意されているそうですが、PCプロジェクターについては仕様を確認中でございます。発表者へは来週早々にも対応ソフトPC機種等についてお知らせできるかと思います。(なお、PCプロジェクター利用の場合、PCについてはご自身のものを ご持参いただくこととなります。)発表者については、リストを添付しておりますので、ご確認ください。
つぎに、シンポジウム会場についてですが、当初から案内されていましたWudu Hotelから、急遽ローカルホストの都合により会場となるホテルが変更となりました。

HOI TAK HOTEL, CHONGQING318 Nanping South Road, Chongqing
Tel: +86-23-62838888
Fax: +86-23-62805747
中国建築学会からの連絡およびINFORMATIONを添付いたしますので、取り急ぎご確認ください。Registration Formに宿泊数の希望を記入されていた方、ツアー(AC)参加者については、新会場のホテルへの宿泊に自動的に変更させていただいておりますので、ご心配は入りません。(同料金です。)
以上 緊急のお知らせがありましたので、ご連絡申し上げました。なお、プログラムについては、発表者の参加確認後に正式に決定されるとのことですので、来週早々にはできあがるものと思われます。事情により参加が出来なくなった方、ご不明な点等ありましたら、メールでご連絡("izumiaij@hotmail.com")下さい。                 日本建築学会 栗原いず美



この機会に、20022月号、1500号記念特集「アジアの中の日本建築」(仮)の取材、座談、原稿依頼をしようというのだけれど、未だ頭が回らない。

北沢委員からメール。その前に11月号の、伊藤滋、磯崎新の両大先生の日程を押さえるのがままならない。

 

北沢です。:磯崎さんは現在海外とのことですが一応102日の午後を軸に調整しています。では。

 

200292

.ホームからメール。彼も世界を飛び回っている。

Your trip sounds good. I was in Brazil in July learning about adverse
possession law (among other things), & continuing Land Readjustment
work.

 

200293

  黒野委員から常置コラムの企画案が届く。青井先生とのやりとりを見ていたけれど、若干疑問。第一、第1回、第2回が布野によるインタビューというのはいかにもつらい。

 

小野寺様、片寄様:CC:青井先生,布野先生 遅くなりすみません。
 連載「建築レビュー」の企画案です。9/4編集委員会の資料に含めていただけませんか。 青井先生との共通理解と認識しております。よろしくお願いいたします。
 連載「建築レビュー」の企画案     担当:青井、黒野
 目的:収蔵品になるようなもののデータを集めること重視する。
 方法:
 (1)建築家のところへ取材に行くかたちにしたい。
 (2)編集委員会側で、具体的な作品候補名を挙げ、それについてのコメントをもらいたい。
 (3)とくに建築博物館がこれからの建築界に対して、どのような記録や資料を保管していくべきかについての、考えをお聞きしたい。
 (4)図面の保存、写真の保存、掲載雑誌や所内の資料、建設の経緯などについて、学会の建築博物館へのヒントをもらいたい。
 (5)建築学会の博物館構想委員会へもそれが伝わるようにしたい(フィードバック)。
 内容:
 第1回 仙田満会長あるいは藤岡先生へのインタビュー(布野先生による)とする。これにより建築学会の博物館構想の趣旨を一般会員に広く知らせる。
 第2回 林昌二館長へのインタビュー(布野先生による)
 第3回 以降は、誰に何を聞くのか、編集委員会で具体的な項目を検討する必要がある。まずは編集委員会のアンケートを充実させ、作品候補リストをつくりたい。

12回 連載を終えて。仙田満会長に再度インタビューをおこない、第3回から第11回までの内容に対するコメントをもらう。

重慶シンポジウムについて組織委員会から、最終プログラムとリクエストが転送されてくる。国際部の張さんがひとりできりもりしているもようである。日本がやるべき二人の司会は、中川先生とM.パントさんに頼むことに即決定。フェアウエル・パーティの挨拶は布野がやらざるを得ないとのこと。栗原さんの下書きを英語に直す。なんか英語の試験を受けているような気分である。

 

September 3rd, 2002

Dear Ms. Izumi KURIHARA,

I send you herewith the ISAIA Program, please confirm me the following points:

(1) Mr. Fuminori Tomosawa will make a speech at Welcome Dinner (sep.16). The speech should be limited in 5 minutes (plus 5 minutes translation into Chinese). Could you give me the text of his speech (in English) by fax.

(2) At the Opening Ceremony (Morning of Sep.17), 2 representatives from AIJ will be invited to seat at the Platform of the conference hall, please give me the names and the title of these 2 people.

(3) We invite AIJ to point a Chairperson for Session (2) at Meeting Hall on 2nd  floor of HOI TAK Hotel in the afternoon of Sep.17. Please inform me his name and title.

(4) We invite AIJ to point a Chairperson for Session (1) at Conference Center on 1st  floor of HOI TAK Hotel in the afternoon of Sep.18. Please inform me his name and title.

(5) We invite an AIJ officer to make a speech at Farewell Dinner in the evening of Sep. 18. Please inform me his name and title. And please give me the text of his speech (in English).

Note: the time-table (order) for paper presentations will be worked out by end of this week, and we will send it to you soon.

Sincerely yours,

Zhang Baiping,

Deputy Secretary General, Secretariat of 4th ISAIA

 

200294

15回編集委員会。以下、小野寺さんによる議事録である。

<会 場>建築会館202会議室

<出 席>委員長 布野修司:幹 事  石田泰一郎・大崎 純・古谷誠章・松山 巖:委 員 伊香賀俊治・伊藤圭子・岩松 準・遠藤和義・小野田泰明・黒野弘靖・田中麻里・トーマス ダニエル・土肥 真人・羽山広文・福和伸夫・八坂 文子・山根 周・脇田祥尚

<議 事>

布野委員長より、議事録をもとに前回議論の確認を行った。9月号~12月号の進行状況を確認した。

□特集企画について

1月号「公共建築の設計者選定」

 小野田委員より1月号の最終企画案が提出された。執筆原稿はほぼ内諾を得て原稿発注済みであると説明された。また、自治体アンケート(約650件)は実施すること、コミッショナーシステムに関するインタビュー(磯崎氏)は打診中で回答待ちとのことが補足された。なお、「公共建築の設計者選定事例」は、小野田委員を中心に絵コンテを制作中。小野田委員と古谷幹事を中心に、将来へつながる設計者選定事例を紹介する方針とした。

2月号(1500号記念)「アジアのなかの日本建築」

 布野委員長より企画案が提出され、下記のような方針とした。

Ⅰ.座談会

 1)アジアとの建築交流:アジアの建築交流国際シンポジウム(9/1719、中国・重慶)で座談会またはインタビューを実現させる方針。人選は布野委員長に一任。

  2)アジアの建築デザイン最前線(1):安藤忠雄、伊東豊雄の各氏を候補とし、古谷幹事を中心に企画を固めていただく。

 3)アジアの建築デザイン最前線(2):富田玲子、妹島和世の各氏を候補とし、古谷幹事を中心に企画を固めていただく。

  4)アジア住居集落研究の課題:畑 聡一、陣内秀信、稲葉、穂坂光彦の各氏を候補とし、田中委員を中心に企画を固めていただく。

  5)アジア建築史の構想:中川 武、斎藤英俊、西村幸夫、本中 真の各氏を候補とし、浅川委員を中心に企画を固めていただく。

  6)アジアの環境エンジニアリング:小玉祐一郎、鉾井修一、糸長浩司、加藤信介、小嶋一浩の各氏を候補とし、石田幹事を中心に企画を固めていただく。

 7)アジアの構造エンジニアリング:魚本健人、川口 衛、和田 章、緑川光正の各氏を候補とし、大崎幹事を中心に企画を固めていただく。

Ⅱ.日本建築の将来(執筆原稿)

  日本・中国・韓国から執筆者を選定。学位の有無は不問。日本語または英語(和訳を伴う)の執筆。テーマは「日本(の)建築(家、界)の果たす役割」。執筆候補者をメールで挙げていただき、原稿発注を行うこととした。

3月号「巨大地震を前にして」について

 福和委員より、最終企画案が提出された。ほとんどが内諾済みであり、原案どおり原稿発注を行うこととした。なお、防災教育について、追加の依頼を行うこととした。

4月号「建築デザインの新展開」について

 古谷幹事より、単に最新のデザインではなく、チャレンジングなことをしている人をすくいだす特集にしたい。いままでになかったやり方や組合せという切り口で、最新作の事例紹介や分析を行うことを構想中である旨が、口頭説明された。

 次回委員会で企画案を提案いただくこととした。

5月号「環境心理」について

 石田幹事を中心に企画立案していただくこととした。

□連載について

  下記の依頼を行うこととした。

  象としての建築:

2月号 浦 雅春氏(ロシア文学):3月号 谷川 渥氏(美学)

②建築ソフトのフロンティア

   2月号 曽我和弘氏(気象データ)

 ③建築のアジア-世界の植民地建築

   2月号 池尻隆史氏(ムンバイ)

 ④建築博物館が欲しい!

  来年1月号以降の企画内容を議論した。黒野委員より、①建築博物館の収蔵品となるもののデータ収集、②学会の建築博物館構想を広く会員に伝えること、を主旨とした企画案が提出された。また、事務局から学会「建築博物館+ギャラリー構想」「近代建築資料総合調査特別研究委員会」の資料が提出された。

 建築博物館構想は、建築博物館委員会より『建築雑誌』10月号において正式に報告がなされることになっている。また、「近代建築資料総合調査特別研究委員会」では博物館収蔵物も視野に置いたうえで、建築関連資料の所蔵確認とそのリスト作成作業を行っている。このことから、編集委員会の企画ではそれらとの重複を避けたほうが良いと判断し、改めて企画の方針を議論した。

 その結果、「建築学会の建築博物館に期待すること」をテーマとし、自由な内容の原稿を毎回依頼する方針とした。第一回(1月号)は、建築博物館館長の林昌二氏に依頼することとした。

 ⑤地域の眼

 9月号予定の福留脩文氏の原稿について、高知からの報告依頼に対し、挙がった原稿は群馬が対象であった。再提出の可能性も見込めないため、掲載を見送る方針とした。それに伴い掲載予定を一部繰り上げ、下記のようにすることとした。

   10月号 矢房孝広氏(宮崎、11月号から繰り上げ)・岡田義治氏(栃木)

   11月号 小川三夫氏(奈良、12月号から繰り上げ)・前田 卓氏(青森)

   12月号 晴永知之氏(鹿児島、1月号から繰り上げ)・水野一郎氏(石川)

   1月号 尾坂 勝氏(京都、2月号から繰り上げ)・勝部民男氏(岩手)

   2月号 郡司島宏美氏(愛媛、3月号から繰り上げ)・進士五十八氏(東京)

   3月号 久住 章氏(兵庫)、羽深久夫氏(北海道)

   まだ空欄となっている地域は、メールで候補者を挙げることとした。

⑥まちづくりノート

 土肥委員より、来年の企画案が提出された。来年は主に海外プロジェクトに関わる若手の執筆者に依頼する方針が説明された。また、当初の連載主旨(横断性、専門性、制度、資金を重視した解説とする)が最近崩れているが、この主旨は堅持したい旨が説明された。

   11月号 小杉 学氏(西小仲台団地建て替えプロジェクト、千葉市)

   12月号 柴田 久氏(参加型景観まちづくり、熊本市)

   1月号 土肥真人氏(中間総括)

   2月号 梶谷有華氏(コミュニティ・パーク・プロジェクト、イギリス)

Foreign Eyes

   2月号 Hera Van Sande(ベルギー)

   3月号 Shumon Basar(バングラデシュ)

   4月号 Sanford Kwinter(カナダ)

⑧技術ノート「地球環境のための鋼構造技術」

   来年5月号以降の企画について議論した結果、下記のとおりとした。

   58月号「環境情報デザイン」(情報社会ヴィジョン小委員会からの提案)

   912月号「建築システム最適化」(建築システム最適化特別研究委員会)

□投稿について

1 林勝朗氏よりの投稿「北海道立北方委建築総合研究所新施設の紹介」については、「地域の眼」を前提に調整を行う。それが無理な場合は、会員に向けた具体的メッセージを加え手直しをしていただいたうえ、「会員フォーラム」として採用することとした。

2)川端俊一郎氏よりの投稿「中国最古の木造建築を訪ねて」は、内容が一般的な紀行文で敢えて掲載するまでもないとの判断から不掲載とした。

 

 議論の中心は2月号であるが、問題は人選とスケジュールの設定ができるかどうかである。会長、副会長、理事などの経験者を加えること、女性を加えることを要望することになった。

 建築博物館については、案を押し戻す形になった。黒野さんが全面的に引き受けてくれるならいいけれど、編集委員を担当に回すのはしんどい。書き手を人選するほうがやはり楽だ。特集号について、まだまだ、編集委員にはやっていただくことが多いと思う。

 

200295

 15:00より、京都大学でethics-AF (建築のあり方を考える会)。以前にも書いたが、東京工業大学の青木先生、京都大学の古阪先生を中心とする不思議な会。小生が最後ということで、「京都CDL(コミュニティ・デザイン・リーグ)について」話すようにということであった。実は、昨日、編集委員会の後、新幹線に乗り遅れた。二度とやるまいとその度に誓うのであるがまたまた小野寺さんにつき合ってもらうことになった。感謝感謝で、最早頭の下げようがない。ということで体調は最悪。なんとかタウンアーキテクト論の序説をしゃべって、話題提供の役割を果たす。出席は日大の浅野先生、東京工業大学の藤井先生、京都大学の原田先生、神戸大学の室崎先生であった。千葉大の安藤先生と東北大の近江先生は欠席。

 建築界の倫理のあり方をめぐって様々な話題が出た。事例集をつくって出版したらどうか、というのが僕の意見。

 

小野寺さんからメール。顔から火が出る思い。「研究年報」はなんとなく委員長担当となったから、表紙も責任があるらしい。やはりワールド・トレード・センターかなあというところ。いささか凡庸かなあ。ところで原稿はとっくに送った筈。

 

昨日の編集委員会および二次会以降では大変御世話になりました。ありがとうございました。
 ●9月号の表紙
 ・後ほどお送りする写真1、写真2の組合せでどうかと思います。いかがでしょうか??
・表紙用の原稿を「16×25行=400字」以内でお願いします。・内容は、2001年度最大の関心事としての「9.11」を評論頂きたくお願いします。
 ●9月号の扉
・後ほどお送りする写真3でどうかと思います。いかがでしょうか??・原稿は以前頂いておりました。私のほうで若干手を加えさせて頂きました。添付しましたので、ご確認をお願いします。

 

小野田さんから、特集企画についてメール。

小野田です。編集会議ごくろうさまでした(後に打ち合わせを控えていたので早退してすみませんでした)今日は時間がなくて言いそびれてしまいましたが、ぜひ、僕の任期中に建築計画関連特集を実現したいと考えています。
 一応仮ですが中身としては
建築計画学の対象が、各ビルデングタイプから空間とアクティビティの関係そのものへ大きくシフトしているのを受けて下記のような内容で何か出来ないかと考えています
 「(仮題)建築とアクティビティ」(あくまで案です)
 建築を計画すること(対談;計画潮流の変化)
 ミクロなアクティビティ(行為と空間)
 空間認知や最近のアフォーダンス研究、ウェイファインディング研究などから両者の関係がどこまで明らかにされているのか最近の国際的動向(EDRA)などを紹介しながら解説する
〈ちょっと堅い? メディア、ファッションなど他分野からも寄稿してもらう?〉
 マクロなアクティビティ(社会と施設)
 公共圏理論などを踏まえながら、社会的アクティビティのプラットフォーム
としての施設のありようについて解説〈これも堅い? 商業とか社会学とか他分野からも寄稿してもらう?〉
 アクティビティ志向(?)建築
 上記両者が交わる実例をいくつか解説:固定した部屋名ではなく、流動的な空間に生起するアクティビティによって目指すべき機能を担保しようとしている新しい「建築」について解説・論評し、その意義を検証する
smt
、打瀬小学校、外山氏による一連のグループホーム等
 小野田に建築計画の中堅で良い仕事をされている鈴木 毅(大阪大助教授)、大原一興(横浜国立大助教授)、柳澤 要(千葉大助教授)などの各氏を交えて構想WGなんてのを作らせていただいて案をよりグレードアップしていけるのではないかと考えています。
 取りあえず、残り少ない号の予約に手を挙げさせていただくということで...
御配慮いただければ幸いです

 

 ご配慮も何もない。編集委員会で議論したいと思う。これでも建築計画の出身である。建築計画分野で特集テーマを組みたいのはやまやまであるが、この間建築計画の分野で鋭いテーマがあるのかどうか、いささかクールに見ているところである。

 

200296

作品選集委員会。『建築雑誌』編集委員会委員長は自動的に作品委員会委員となる。昨年は学会賞作品賞委員とダブっていたので自分の判断で全て欠席させて頂いた。『作品選集』も『建築雑誌』の増刊扱いだけれど、実態は独立している。 作品選集委員会と作品選賞委員会も別である。情報委員会、学術委員会、顕彰委員会の管轄が錯綜している。整理が必要である。『作品選集』は『作品年鑑』として自立する予定であるから、一応すっきりするけれど、問題は学会賞、作品選集、作品選賞の関係である。支部推薦→作品選集→学会賞作品賞という位置づけが前提されるのであるが、現在の別々の応募制と審査体制だと、学会賞作品賞の位置づけ(独立審査委員会)と合わない。学会賞の性格がはっきりしないのが問題であるが、作品選集を対象として限定するには大きな問題がある。議論は延々と残されている。

今年の支部推薦総数は121、その内から作品選集掲載作品100を選ぶ。支部推薦のウエイトは高い。関東46、近畿25、東海12、九州11、中国9、北陸7、北海道4、東北4、四国3である。そして海外から2作品応募があった。この比率は建築活動の活発さを著すのであろうか。

123作品を見るのは結構大変である。4日の編集委員会前2時間、今日選集委員会前1時間見たけれど、ざっとみるのが精一杯である。2名以上で現地審査した支部委員の眼が重要になってくるのは当然である。100に絞るだけだから気楽と言えば気楽だけど、せっかくの支部推薦から落ちるものも当然ある。

結果として手続きに従って98作品が選ばれたが、これに自主応募を加えて、作品賞候補作品となる。ここから、作品選賞、学会賞作品賞が独立して進行する。いささか中途半端である。

 

八坂さんからメール。こうして色々情報を集めて頂くのは実に助かる。

布野先生、大崎先生、編集委員会の皆々様
 鹿島・八坂です。 先日は委員会ご苦労様でした。ところで個人的な
お願いで恐縮ですが、建築雑誌2月号アジアの中の日本建築の座談会特集で6番目の「アジアへの技術援助と技術移転」の担当を割り当てられましたが,このテーマの現況に関して予備知識がないので調べなくてはならないのですが、その足がかりとして、何か概況を理解するために参考となるような公開情報(本、雑誌、URL他)をご存知の方がいらしたら教えていただけないでしょうか。
 大崎先生がご担当なので心強いですが、予備知識がないとお役目を果たせないと思うのでよろしくお願いいたします。

青井、黒野両委員の間で議論が始まった。
たぶん、ターゲットは「近代建築史の名品」だと思うのですが、そればかりになるとたぶんあまり面白くないように思います。英雄建築家を主役にした近代建築史の繰り返しになったらつまらない、という意味です。
「博物館への収蔵」という視点が、むしろ多様な近代建築史像を導く、といった方向がよいと思いますが、少なくとも、幅を広目にとった方がよいのではないかというのが、僕の意見です。
具体的には、
・近代建築史の正統的なところで理論派か目利きのような人
・職人
・生活史・住居史
・まちづくり、歴史的環境保全、都市史
といったような拡がりを考える。あと、博物館の開館記念展覧会が来年行われますので、その関係で1本あってもよいと思います(下記参照)。

あと、たとえば収蔵する資料の形態から考えてみても面白いかもしれません。
たぶん、「名品」だとドローイング+図面+模型で格好よくまとまるのでしょうが、そうじゃない収蔵品の可能性もあるかもしれません。第一弾収蔵品もほとんどがフィールドノートやハガキなどです。他にも、仕様書、工業製品の設計書、パンフレットや広告、板図、……色々ありそう。そういうところで書ける人がいてもよいかもしれません。だいぶん逸脱してるように思われるかもしれませんが、ある程度バランスをとりつつも、意図的に逸脱させた方がよいというのが僕の意見です。とりあえずこれで。青井

 

200299

研究室では、丹羽、永谷、山田、重富(大阪大学)の4人組による11月号の特集「都市の行方」の資料づくりが進行中である。入校の方法を聞いてくれということなので小野寺さんに尋ねる。以下がその返事。入校のやり方もすっかり様変わりである。

 

布野先生
使用ソフトはPage Makerでしょうか?その場合は、印刷用に再度レイアウトする必要があります。そこで、
1
)各図版をそれぞれバラで頂きたい(解像度は、使用想定サイズに対して350dpiあると理想的)。
2
)各文字類についてはバラにしたうえ、テキストファイルで頂きたい。
3
)カラーでプリントアウトしたレイアウト見本を1点添付していただきたい。
以上3点をお願いします。
万一、ご使用ソフトがQuark Expressの場合は、ご一報願います。宜しくお願いします。建築学会 小野寺

 

京都CDL運営委員長からメール

CDL監督様:シンポジウム企画隊の案内です。目を通していただくと幸いです。全チームが調査地区に関して発表することになりますので、ご理解いただけるようよろしくお願いいたします。    渡辺菊眞  

運営委員会のみなさん幹事のみなさん:実はあとちょっとで3大イベント(?)のひとつ、秋季リーグが開幕です。今回は全チーム発表、初の完全な表彰式などあり、しかも展示期間を入れて3日間という意欲的なシンポです。
しかし、えらく時間ないやんけ、ということでお馴染みの速攻企画隊を立ち上げます。えらく時間ないのでえらく速攻でびしばし企画をつめていきます。今回は春と区別して秋組(あきぐみ)とします。
 企画はシンポジウム進行の練り直し、運営委員各役割分担の決定、発表の形式、17日、18日の企画などもりだくさんです。しかし、疾風迅雷に決定していくのが秋組がんがん決めていかねばならないので御協力お願いいたします。今週は911日水曜日午後5時からです。よろしくおねがいします。

 

2002910

 宇治市の都市計画局の皆さん来室。都市計画審議会に都市マスタープラン検討部会を立ち上げたけれど出席できない。景観審議会が発足して、委員になったはいいが出席できない。我ながらいささか無責任だと思う。わざわざ説明に来て下さる。景観審議会は広原先生にお任せである。建築基準法の改正で線引きの見直し、容積率、建ぺい率が見直せる。しかし、急に言われたって、できるわけない。従来のものを取りあえず維持するしかない。

 

アジア都市建築研究会を主体として出版する『アジア都市建築史』(仮)の校正が大詰めである。10月からの授業には到底間に合わないけれど、今年中にはなんとかなる目処がついたような気がする。

 

2002912

 大学コンソーシアム京都で、京都市委託研究「変革期にある大学に対する施策」調査研究の第2回会合。行ってみて、発表の番だと聞いてびっくり。この間のメールに埋もれて見逃していたらしい。ずうずうしく次回とさせていただく。

 座長は、龍谷大学副学長の河村能夫先生。共通テーマは「京都ブランド」。発表者は、佐藤典司(立命館大学)「京都の大学が提供する教育のあるべき姿」、林洋子(京都造形大学)「東京からみた『大学のまち京都』の情報発信・アピール」、藤井彰彦(電通関西)「ブランド論の立場から~『大学のまち・京都ブランド』とは?」の三人。果たして、「京都ブランド」なるものはまだ存在するのか? 議論は結構面白い。

 委員に京都生まれの京都育ちが少ないのも興味深い。

 

 重慶シンポジウムのための資料がチケットやパスポートと一緒に旅行代理店から送られてくる。やけにつっけんどんで不親切である。詳細な予定表もなければ、ホテルなどインターネットをそのまま打ち出したもの。関西空港から誰が一緒に参加するかもわからない。とにかく、乗ればいいということか。

 

2002915

 ぎりぎりまで『アジア都市建築史』の校正。明日5:05に迎えに来ると、関空までの乗合タクシー会社から電話。

 

2002916日~22日 第4回アジア国際建築交流シンポジウム(ISAIA) 重慶

 

2002916

関西→JL78510:0012:05北京15:30CA1409→重慶:重慶海徳大酒店Hoi Tak Hotel Chongqing

関西空港では結局誰にも合わず。飛行機に乗って、隣の席に、もう旅仲間といっていい横川隆一さんが座っていてひと安心。わざわざ布野の席を確認してとったという。また、数列前に基調講演の重村先生。また、この欄で紹介したことのある九州大学の池添昌幸さんが北九州市の澤田さんと乗ってきて挨拶をした。どうやら仲間は5人らしい。

北京空港に着くと、偶然というか、当然というべきか、鈴木成文先生に会った。待ち時間は、ビールを片手に楽しく過ごせた。北京→重慶は、他に青井夫妻、山根の編集委員が合流して来た。

重慶空港からホテルまで40分。ホテルに着く頃には辺りは暗い。雑然と高層集合住宅が立ち並んでいるのがぼんやりと見えた。

着くと参加者の面々が出迎え、どうやら最後だったらしい。田中先生の元気な顔も。部屋に入る間もなく開会式会場へ。既に式は始まっている。滑り込みである。友澤副会長、布野、重村、中川、石東、真木の六人が代表席に着いた。

 

Full DayArrival & Registration (in Lobby of HOI TAK Hotel)

19:30-21:00 Welcome Dinner with Performance Show (local music and opera) at Banquet Hall on 2nd Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: Mr. Zhou Chang, ASC Secretary General

(1) Welcome Speech by Mr. Wang Genfang, Director of Chongqing Municipal

Construction Commission (CMCC)

(2) Speech by Mr. Fuminori TOMOSAWA, AIJ Vice President

(3) Speech by AIK officer

(4) Speech by Mr. Song Chunhua, ASC President

 

以上のお歴々による挨拶に次いで、楽しい宴が繰り広げられた。

友澤先生のスピーチの骨格は以下の通り。

 

Opening Speech

Fuminori TOMOSAWA

Vice President of the Architectural Institute of Japan

September 16, 2002

President Song Chunhua, of the Architectural Society of China and the Chairman of the Organizing Committee; Vice President Zheng Shiling, of the Architectural Society of China and the Chairman of the Science Committee; President Kim Jin-Kyoon, of the Architectural Institute of Korea; all the distinguished guests and honorable participants;

On behalf of the Architectural Institute of Japan and all members of our delegation, I would like to express our cordial gratitude and congratulations to the Organizing Committee of the symposium and the Architectural Society of China at the reception of the 4th International Symposium on Architectural Interchange in Asia. It is a great honor for us to have a chance to participate in the 4th symposium held in Chongqing and visit this beautiful and historical region by the Yangtse River.

The main theme of the symposium, "Resource Architecture and Modern Technology," is of great significance. Also, the four sub-themes: "Economy and Building Development," "Local Culture and Architectural Context," "Urban Ecology System and Green Building" and "Modern Structure and Technology" are really meaningful. I do believe we could exchange new ideas, new methods and new technologies and contribute to resolve our common issues for our bright future.

The year 2002 is memorial year for us. As we all know, it is the thirtieth anniversary of the rapprochement between China and Japan. In March of this year AIJ in cooperation with ASC and AIK, published the first issue of international journal, Journal of Asian Architecture and Building Engineering. I would like to thank again for close cooperation from Chinese and Korean colleagues. The journal as well as the series of symposia aims to distribute the knowledge and lessons, so called "Asian wisdom and experiences" to not only Asian countries but also to the world. I think it would be most significant for this joint project that researchers or practitioners from deferent cultures mainly in Asian countries could develop and deepen relationships based on trust, openness, and understanding beyond nations through the journal. I hope the both, the journal and the series of symposia, would contribute to global architecture and building engineering.

For the reason of official duties, President Senda cannot attend the symposium. He asked me to give his sincere greetings to his Chinese and Korean friends as well as all associated with the symposium.

I sincerely wish the 4th symposium a great success.

Thank you very much.

4回アジアの建築交流国際シンポジウム

レセプションでの日本建築学会代表挨拶

日本建築学会副会長 友澤 史紀

 

 

歌あり、踊りあり、マジック・ショーあり、度肝を抜かれたのは子どもたちの一大アクロバットショーである。2004年の第5ISAIAは日本の番であるが、こんなもてなしはできないのじゃないかと、いささか頭を抱えながらも大いに楽しんだ。日本からの参加は総勢49名である。

 

別便の研究室の学生諸君6人(フェリー、ナウィット、パント、朴、柳沢、山田)も宴のうちに合流できた。インドネシア、タイ、韓国、ネパール、日本の多国籍軍である。早速、1500号記念特集に寄稿してもらえる参加者を捕まえる?ように指示する。

 

2002917

 午前中は基調講演。午後から部屋を分けてそれぞれのセッションの発表会である。控え室で、李光魯先生に声をかけられた。元大韓建築学会長でソウル国立大学名誉教授であり、韓国建築界でただ一人の大韓民国芸術院会員である。昔、東大にお見えになった時にお会いして、僕の『戦後建築論ノート』に眼を通しておられたのにびっくりしたしたことがある。それから二十年ぐらい経つのに、まだ僕のことを覚えて頂いたことに大感激であった。瞬間に閃いたのが、李先生と鈴木成文先生との対談である。二人は旧知だから話も弾むだろう。日本語でやれるのもいい。

基調講演は、同済大学の鄭先生“The Chinese Urban Space and Architecture under the Influence of Globalization”、神戸大学の重村先生”Sustainability and Asian Architectural Design”、忠南大学名誉教授の李先生“Green Building Strategies and their priority in terms of Sustainability”であった。何も前もって打ち合わせしたわけではないのに、トーンが似ていた。時代の流れである。

 基調講演を聴きながら、1500号記念特集号の座談会メンバーを考える。

シンポジウムの報告は予め岡田保良先生に頼んだ。

 

September 17 (Tuesday)

Morning: ISAIA General Session at Conference Center on 1st Floor of HOI TAK Hotel

Language: English + Brief Translation into Chinese

Chairperson: Mr. Zhou Chang, ASC Secretary General

09:00-09:35 Opening Ceremony

(1) Introducing Guests of Honor

(2) Speech by Mr. Huang Qifan, Vice Mayor of Chongqing

(3) Speech by Mr. Song Chunhua, ASC President

09:35-10:20 Keynote Presentation (1)

Prof. Zheng Shiling, ASC Vice President, Academician of China Academy of

Sciences, Former Vice President of Tongji University

--- The Chinese Urban Space and Architecture under the Influence of Globalization

10:20-10:30 Break

10:30-11:15 Keynote Presentation (2)

Prof. Tsutomu Shigemura, Member of CAIA, Prof. of Kobe University

--- Sustainability and Asian Architectural Design

11:15-12:00 Keynote Presentation (3)

Prof. Myong-Ho Lee, AIK ex-President, Prof. of Emertitus, Chung-Ang University

--- Green Building Strategies and their Priority in Terms of Sustainability

12:00-12:45 Keynote Presentation (4)

Mr. Wang Genfang, Director of Chongqing Municipal Construction Commission

--- Architecture and Cityscape of Chongqing

12:45-13:30 Buffet Lunch at Restaurant on 2nd Floor of HOI YAK Hotel

 

 昼食の時間に、鈴木先生を捕まえて、李先生との対談をお願いする。

座談については、まず、鄭先生に依頼。基調講演者で、同済大学教授、同済大学建築興城市空間研究所所長、中国建築学会副理事長、上海建築学会理事長、中国科学院院士であるから申し分ないだろう。相手として流暢な英語で挨拶された大韓建築学会の金会長をお願いしたいと思い、依頼したけれど、明日は予定があるという。それでは、これぞという理論家を推薦してもらうことにする。 しばらくして推薦されたのが、中央大学校の李彦求教授であった。日本側は、基調講演者の重村先生にお願いしようと思う。

 

14:00-17:30 Presentation in 2 Sessions (English only, 15 minutes for each speaker)

Session (1) at Conference Center on 1st Floor of HOI TAK Hotel Chairperson: AIK

ISAIA Part One: Economy and Building Development

01.A Proposal of Redevelopment at Nishitomihisa-cho inShinjyuku-ku----Where Small Plots Bought up Chaotically   -----------------------Hiroatsu Fukuda, Yoshiko Masuda, Dewancker Bart, Toshio Ojima

02.Enhancing International Multi-Architect Collaborative Building Projects through Architectural Design Management ------------------------------------------------------Rizal Sebastian

03.Discuss surroundings Design of Residential Districts From Vary Levels Demanding of Human -- The Misunderstanding of The Surroundings Design of Residential Districts

-------------------------------------------------------------Wang HaoYu, Nie Lei, Ge Qin Fen

04.Tourism Development, Townscape Transformation and Regulation Control--Conservation of historical district in Hoi An, Vietnam Part 2   ----------------------------------Sawako Utsumi, Hiromichi Tomoda

05.Virtual Made Real in Information Age Economy: the Malaysian Cybercity  ----Rashidah Ab. Rahman

06.On the Resources of Underground Space of Universities in China   ------------------------Sun Hui

07.Building a Sustainable “Relationship between Urban Tissue and Buildings”  -------Kazunobu Minami

08.Identifying the Potential and Processes of Australian Involvement in the Infrastructure Development in China ---------------------------------------------------------------------------------S.K. Lim, J. Yang

09.The architectural logic of developing area in the upgrading economic state—Case study on south and east China ---------------------------------------------------------------------------------------Liu Xiaoping

10.Title: The Establishment of Cityscape: The Nippon Taisho-Mura Practice --The Process to Shape the Cityscape under the Lack of an Agreement and Regulation for Cityscape   ------------Reiji OBASE

** Discussions

 

Session (2) at Meeting Hall on 2nd Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: AIJ

ISAIA Part Three: Urban Ecology System and Green Buildings

01. A Study on the Improvement of the Sustainability of Apartment Buildings through Balcony Remodeling   --------------------------------------T.H. Ahn, S.J. Park, M.S. Yeo, H.T. Seok, K.W. Kim

02.Research on the creation of an urban biotope network in the city of Kitakyushu

------------------------------------Bart Dewancker, Fukuda Hiroatsu, Toshio Ojima

03.Biological Environment and Green Architecture   ----------------------- Song De Xuan, George Opoku

04.A Post Occupancy Evaluation Study of the Idyllic House in Korea   -----------------------Jaehoon Lee

05.The Actual Conditions and Problems on the Environmental Design Business in Japan

--------------------------------Masayuki Ikezoe, Terukazu Takeshita, Naoko Yamaguchi

06.The City·the architecture·the climate—Traditional bioclimatic methodology in wuhan

----------------------------------------------------------------------------Yang Dan, Li Baofeng

07.The influence of milieu in the residential architecture of Shinohara Kazuo

---------------------------------------------------------------------------------Benoit JACQUET

** Discussions 

 

 午後は、M.パントさんが司会を務めるセッション(2)に参加した。2人欠席があったのが残念。大韓建築学会の金会長も熱心に聞かれていた。この時間、JAABE(アジア建築論文集)の編集会議も開かれ、早稲田の中川武先生と東大の長澤泰先生が参加された。さしたる議論はなかったらしい。

 

*14:00-17:00 JAABE Editorial Board Meeting at VIP Room of HOI TAK Hotel

 早めに終わったので、部屋に戻ると、平壌宣言についてのニュースが流れていた。中国でもBS放送でNHKが同時に見られる、そんな時代である。何人かが既に死亡したという報道にはしばし呆然。

 

 対談の時間がとれない。仕方がないのでナイトツアーが終わってからにするしかない。李先生に遅くなるけどいいですか?というと平気だよ、とおっしゃる。

 

 18:00にロビーに集合。ナイトツアーに。重慶を見下ろせる丘に上がって夜景を見る。やや光が足りないか。ローカル・テレビの取材を突然受ける。重慶の印象はと聞かれて困る。会議で忙しくて街はまだ見ていないと正直に答える。多分放映されなかったであろう。

 

Evening: Out Dinner and City tour

18:00-- Meet in Lobby of HOI TAK Hotelthen go to restaurant by Coach.

Dinner at a local restaurant. Then go to (1) the view-deck on top of South Hills seeing the night view of Chongqing (2) the River Bank Road and (3) the Chaotianmen Square where the two rivers (Jia Ling Jiang river and Yangtse river) joint together.

22:00-- Back to HOI TAK Hotel

 

 ナイトツアーから戻って、我が部屋で対談。李先生が夜遊びとかで少し遅れられた。ちょっとはらはらしたけれど、仕方がないので鈴木先生に話を聞き始める。はじめるとまもなく、李先生は颯爽とお見えになった。実にお元気である。

小泉首相の平壌訪問もあったからであろう、戦後間もなくからソウル大学の設立に至る過程など、興味深い話を聞くことができた。李先生は京城高等工業学校で学んだ韓国人学生の6人のひとりだという。藤島亥治郎先生の話とか、金寿根さんの話とか、話題はつきない。結局1:00頃までかかってしまった。記事にするのは大変かもしれない。それにしても、李先生にかかると、学会長も前学会長もみんな弟子となるからすごいもんである。

 

 

2002918

 朝、メールを繋ぐと、仙田会長から以下のようなメール。

 

布野先生
緊急にご検討ください。

 設計入札についての特集を土木学会、造園学会、建築学会、都市計画学会を含めた4会共同で行なうよう計画してくれますか。昨年8月に私が、公共施設の入札について今年8月に東京大学の篠原修教授が土木の設計についての入札について論壇にでましたのでちょうどよいと思います。                 仙田満

 

 大いに慌てる。一月号は既に発注済みなのである。前回の理事会で多学会誌との共同編集の可能性を検討するようにということであったが、1月号について、共同編集は時間的に無理である。

 編集委員に検討して欲しい旨、転送する。

 

大崎さんからメール

京都大学の大崎です
1500
号特集の元留学生による執筆に関しましては,現在のところ,17名に依頼予定です。全員に了承いただけるありませんので,もう少し増やせればと思っております。これまでの議論で不明確でしたが,現在日本におられる方へも依頼可能ですので,お心当たりの方は,推薦いただきますようお願いします。

 

 研究室の学生諸君に依頼を増やすように命じる。文面は以下のようである。

 

『建築雑誌』への原稿執筆の依頼

日本建築学会の『建築雑誌』は20032月に1500号を迎えます。そこで記念特集号として「アジアの中の日本建築」(仮)と題した企画を立案しました。

日本語で1000字程度のメッセージを頂きたく思います。

 

テーマは、

 日本の建築状況、日本の建築家の活動をどのように感じているか?

 日本の建築環境をどう評価するか?

 日本の建築技術、建築学の水準をどう評価するか?

 日本の建築家あるいは建築学会に何を期待するか?

 将来の人間環境にとって何が一番大切だと思うか?

 などご自由に執筆頂ければと思います。

 

 期日:200211月末日

 英語(600words)もしくは日本語(1000字)

 

Call for Messages to AIJ Journal

‘Japanese Architecture in Asia’

On the occasion of the 1500th issue of the AIJ Journal (Feb. 2003)

                                  Dr. Shuji Funo (Kyoto University)

Director of the Architectural Institute of Japan (AIJ)

Chairperson of the Committee on Architectural Interchange in Asia

Editor in Chief of AIJ Journal

                                      E-mail funo@archi.kyoto-u.ac.jp

 

Dear Colleagues

I would like to invite you to contribute a short article commenting on the future role of Japanese architecture, Japanese architects, and Japanese architectural engineers in the Asian Region.

Any relevant subjects are welcome, some of which are outlined below:

How do you feel about the architectural scene in Japan or the activities of Japanese architects?

How do you evaluate the realities of the Japanese built environment?

How do you review the level of building technologies and building science in Japan?

What do you expect from Japanese architects or the AIJ, particularly in terms of establishing an Asian network of architectural societies? 

What do you think is the most important matter for the future development of the human environment?                                         

                                                Sincerely Yours,

                                                Shuji Funo

              

 

Language: Japanese (about 1000 characters) or English (about 600 words)

  Deadline: end of November, 2002

Send to: Editorial Board of AIJ Journal, Atsushi ONODERA onodera@aij.or.jp

 

9:00から会議室で座談会。栗原さんが手際よくとってくださった。真木康守研究部長が頼もしい助っ人。録音機持参で、顔写真をとってくださった。

 鄭 肘齢Zheng Shilling   李彦求Eonku Rhee 、重村 力の三先生の鼎談である。司会を、英語がもどかしかったけれど、布野がなんとかつとめた。各国の抱える最大の問題は何か、これからの建築家の役割は何か、基調講演をさらに深める議論が展開できたように思う。まとめは、青井哲人委員にお願いする。

 

September 18 (Wednesday)

09:00-12:00 Presentation in 2 Sessions (English only, 15 minutes for each speaker)

Session (1) at Conference Center on 1st Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: AIK

01.Construction Economy vs building Development – Exampled by Taiwan, China Housing Development since 1945   --------------------------------------------------Chia-Chi Chao, Jih-Shen Shih

02.Analysis of Snowfalls and Snow Depth Considering with Countermeasures for Old People at Mountain Side and Island in Niigata Prefecture

        -------Tomohiro KIMURAHiromi MITSUHASHIShun’ichi KOBAYASHIKunio FUJINOToshiaki KIDOHisayo YANAGISAWAKyoko SUGAWARAKeiko SHIMAZAKIYuko SUZUKIMasako NAKAMURAYayoi FUJINOHitoshi MARUYAMA

ISAIA Part Two: Local Cultural and Architectural Context

03.A Study on “Semitransparent Space”--Part3 Study on Quantificated Vision and Space Territory in Tai O, Hong Kong   ----------------Tadafumi Masuda , Kenya Takao , Jeong Minjoeng, Nobuaki Furuya

04.The Traditional Characteristics Reflected in the Plan of Modern Apartment House in Korea

------------------------------------------------------------------------------------------Jaepil Choi

05.Neo-Modernism – It is not just a Style  ---------------------------------------Wang Kai. Chen Ronghua

06.Study on Semi-transparent Space -- Part 1: Quantificated Vision and Space Form in Namsari, Korea ----------------------------------------------Minjeong Jeong, Yusuke Hara, Nobuaki Furuya

07.An Analysis of the Development Conditions According to Subdivision Patterns of Blocks in CBD of Daegu      -----------------------------------------------------------------Jae Myung Ha, Young Eun Choi

08.The Preservation and Using of the Traditional City Thoughts on the conformity of Ping Yao city

--------------------------------------------------------------------------Li Aifang, Yang Jinhong

09.A Study on the Formation and the Transformation of British Colonial Cities in India--Town Planning and its Transformation After Independence in New Delhi

-------------------------------------------------------Shu Yamane, Shuji Funo, Takashi Ikejiri

** Discussions

 

Session (2) at Meeting Hall on 2nd Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: Mr. Cheng Zhiyi, Vice Director, Chongqing Municipal Const. Commission

01. A Study for Evaluating Energy Performance of Radiant Floor Cooling Intergrated with Ventilation System     -----------------------------------------------------------------------------------Seung-Bok Leigh

02.Appraise And Considerate About The Integrated Benefit Of Ecological & Sustainable Architecture

---------------------------------------------------------------------------------------Zou Yonghua

03.Study on Thermal Environment Evaluation in the Central Business District of Shanghai

----------------------Jian Wang, Weijun Gao, Li Haifeng, Penglin Zhao, Jianxing Ren, Ojima Toshio

04.A Study on the actual condition of small drainage in mountainous region and geographic environmentAnalyzing on “Pan He ” small drainage in Han Cheng city in ShannXi province as a case

---------------------------------------------------------------------------Zhao Jixin, Zhou Ruoqi

ISAIA Part Four: Modern structure and Technology

05.Study on the compatibility of natural ventilation and fire safety through An Atrium Building-Model Experiment and CFD analysis on the Efficiency of Natural Ventilation

----------------------Ding Wenting, Yosikazu Minegishi, Yuji Hasemi, Tokiyosi Yamada

06.Managing and Retrieving Spatial Information in Architectural Floor Plan Databases

-----------------------------------------------------------------Choi, Jin-Won, Hwang, Jie-Eun

07.Houses Life Period and Factors in Houses Replacement in Japan

---------------------------------------------------------------Hiroki Tsutsumi, Yukio Komatsu

** Discussions

 

 鄭先生と僕が10:30から記者会見ということで、鼎談は1時間ほどで切り上げた。テレビ・カメラの回る中で記者のインタビューを受ける。重慶の印象を聞かれて、また困る。夜景しか見ていないのである。重慶の建設が活発なのはうらやましい、しかし、少しはコントロールが必要ではないか、10年後を見据えて計画して欲しい、などという。都市の色はどうあればいいか、という話になって、町中をパステルカラーに塗ったカリブ海のウイレムシュタッドの話を出した。

 

September 18 (Wednesday)

13:30-17:00 Presentation in 2 Sessions (English only, 15 minutes for each speaker)

 

Session (1) at Conference Center on 1st Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: AIJ

01.The Comparative Study on the Origin and the Mentality of Gridiron City in the East and the West

-----------------------------------------------------------------Han Dong-Soo, Kim Young-Jae

02.Architectural Patterns and Development Measures of South Fujian Traditional Residential Houses

-------------------------------------------------------------------------------------Wang Shaosen

03.SPATIAL FORMATION OF VARANASI, INDIA - An Analysis of the Urban Structure----Pilgrimage Roads, Mohalla as Community, Composition of Block and Houses

--------------------------------------------------------Kiwamu YANAGISAWA, Shuji FUNO

04.The relationship between the geographical environments & its vernacular architecture distribution of BASHU area--------------------------------------------------Yuzhen Yang / Zhizhong Dai

05.Studies historical comparison of residence culture in China and Japan  

-------------------------------------------------------------------------------------------Hu Huiqin

06. The Conservation Method of Angkor Thom Royal Plaza, Kingdom of Cambodia

------------------------------------------------------------Chinami Eguchi, Takeshi Nakagawa

07. Urban Regeneration Strategies in Historical Context--Case study: Kangkyung Regeneration, Korea ----------------------------------------------------------------Deog-Seong Oh, Hyung-Joo Lee

08. The Mutual Beneficial Relationship between Sacrificial Architecture to rivers and Jiyuan City

-----------------------------------------------------------------------------Li Zhen, Liu Zhiyong

09. The study on the overall plan of DaHe town

-------------------------Zhao Rongshan, Li Guoqing, Ji Jianghai, Wang Wei, Li Hongwei

** Discussions

Session (2) at Meeting Hall on 2nd Floor of HOI TAK Hotel

Chairperson: Prof. Zheng Shiling, ASC Vice President

01.Visual Responses on Natural Luminous Environments in Atrium Interior Spaces

-------------------------------------------------Yu Gun Chung, Chan Su Kim, Jeong Tai Kim

02.Technology as a Regional Resource: Point of Departure and Arrival

-----------------------------------------------------------------------------------------Zhang Tong

03.RC Column-iTech Composite Beam Joint Under Cyclic Loads

-------------------------------------------------------------------Sang-Dae Kim, Do-Hyun Kim

04.How to Design and Evaluate Space Frames.

---------------------------------------------------------------------------Itaru Mutoh, Shiro Kato

05.On the Development of the Digital Design Component Model

----------------------------------------------------------------------------------------SungAh Kim

06.The High performance building for Educational Facilities

-----------------------------------------------------------------Moohyuck Choi, Sanghong Lee

07.Field Study On The New Energy System With Environmental Conservation Consideration

----------------------------Xindong Wei, Weijun Gao, Jun Yin, Haifeng Li, Toshio Ojima

** Discussions

 

 主な仕事は終わったということで、歴史的景観を残した集落があるというのでちょっと郊外に出掛ける。走馬鎮という村など村中麻雀をしているようで少し驚いた。

 夕方ホテルに戻ってフェアウエル・パーティ。四川名物の火鍋。連日のご馳走とビールで胃袋がストライキ。ろくに口にできなかったのが残念。しかし、四川火鍋は思った以上に辛い。僕のスピーチは以下の通り。アドリブで平壌宣言に触れたけれど翻訳するのは断った。

 

Evening: Farewell Dinner and Closing of the 4th ISAIA

19:00-- Meet in Lobby of HOI TAK Hotel, then go to restaurant by coach

Dinner at Little Swan Restaurant trying the Hot-Pot of local food

Chairperson: Mr. Zhou Chang, ASC Secretary General

Closing Remark by Mr. Zhou Chang, ASC Secretary General (5-10 minutes)

Speech by AIK representative (3-5 Minutes)

Speech by AIJ representative (3-5 minutes)

Speech by Chongqing CMCC representative (3-5 minutes)

21:30-- Back to HOI TAK Hotel

 

Speech at the Farewell Dinner

                                          Dr. Shuji Funo

Director of the Architectural Institute of Japan

Chairperson of the Committee on Architectural Interchange in Asia

Editor in Chief of AIJ Journal

September 18, 2002

 

Dear Colleagues.

I would like to express my sincere congratulations to all participants for the great success of the 4th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia.

First of all, we would like to offer our cordial gratitude to President Song Chunhua, of the Architectural Society of China and the Chairman of the Organizing Committee; Vice President Zheng Shiling, of the Architectural Society of China and the Chairman of the Scientific Committee; President Kim Jin-Kyoon, of the Architectural Institute of Korea.

We had been able to welcome 129 papers to the proceedings, which were more than the previous ones by virtue of the endeavors of the Architectural Society of China. We would like to express our deepest appreciation to all members of the Organizing Committee, the Scientific Committee, the Secretariat, and especially related boards of Chongqing Municipality.

For these 3 days, all participants from China, Korea, Japan, other Asian countries, and from the world, could deepen friendships based on academic exchanges. I do recognize the importance of this communication network to be maintained and enlarged in the future.

I am really delighted with the succession and development of the Symposium, wishing it will be developed more and more based on the intimate collaboration among the Architectural Society of China, the Architectural Institute of Korea and the Architectural Institute of Japan. I myself will do my best for the development of science, art and technology in the architectural field of Asia according to our Joint Statement of the Symposium.

Lastly, I would like to express our gratitude again to the Architectural Society of China. 謝々.

Dear Colleagues. Could you please come to Japan for attending the 5th Symposium of 2004. I am looking forward to seeing you again in Japan.

Thank you very much.

 

 ホテルに帰って最後のミーティング。友澤、布野、重村、中川、石東、真木参加。2004年日本、2006年韓国、2008年中国という開催に合意、友澤先生が署名。

 2004年について開催都市、開催時期など色々希望を聞く。韓国は4月末、中国は10月末が年次大会でだめだという。韓国は10月に「歴史都市における高層ビル」に関する国際シンポジウムを1010-14に開催するから避けて欲しいという。場所は、北海道、沖縄、九州、東京など色々話が出たけれど、日本に任せるというのが結論。ただ、全員発表出来た方がいい、という意見が多数。前向きな発言として、共同研究をしたらどうかという話しもでた。

22:00-23:00 Meeting of ASC, AIJ, AIK representatives and members of ISAIA Organizing Committee in VIP Room of HOI TAK Hotel

 

2002919

 一日エクスカーション。大足の石窟を見に出掛ける。南宋から明清時代だから新しいけれど世界文化遺産に指定されるだけのことはあった。重慶に帰って、重慶自慢の住宅団地で熱烈歓迎。

 

Full Day Tour: DAZU Grotto of Rock Carving Statues, and New Building Projects in Chongqing City

08:00-- Meet in Lobby of HOI TAK Hotel, then leave by coach

       Lunch at DAZU Hotel

18:00-- Back to HOI TAK Hotel

   Dinner at HOI TAK Hotel

 

2002920

重慶→7:50SZ45419:10武漢→宣昌

6:00に目覚める。真っ青になる。6:00が出発時間である。2分で部屋を出る。荷物をまとめて置いたのがよかった。しかし、宣昌のホテルについてパソコンの電源コードの半分がないのに気がつく。コンセントから引っこ抜いたのだが変圧器の部分が抜けたのに気がつかなかった。今回は、ディジカメの写真がパソコンに取り込めないなど散々だ。ディジカメの写真は横川さんに取り込んでもらってなんとかなっているけれど、バッテリーが切れたらパソコンは終わりである。メールはあきらめざるを得なかった。

しかし、それより、重慶から船に乗ればいいのに何で武漢に飛んで、しかもバスで4時間もかけて宣昌に行かねばならないのか。参加者の不満が爆発しそうである。旅行代理店によれば、アメリカ人旅行客が船を貸し切ってしまっており、とれないということだった。説明するけれど、なんで宣昌に飛ばないのかと言われて答えられない。確かに重慶→宣昌に飛行機は飛んでいるのだ。

最悪だったのは武漢で時間があるのに、なんの予定もセットされていないこと。団長としては責任問われても申し開きが出来ない。チップを払って、町歩きを急遽セットする。

シンポジウムは大成功であったのにとんだケチが付いた。旅行代理店に無性に腹が立ってきた。

 

2002921

宣昌から高速艇で白帝山往復8時間。その後宣昌→武漢バス4時間。ほとんど乗り物に乗るだけの一日。雨に降られたこともあるかもしれない。ゆったりと三峡下りを楽しむつもりだった参加者の怒り爆発。もう止めようがない。高速艇はいいけれど、景色がろくに見えないのである。白帝山では食事をする時間もなかった。日本で有数の旅行代理店である。参加者の怒りのメールはとめようもなかった。

 

 

テキスト ボックス: 散々だった三峡下り。左から、重村、青井、小場瀬、横川、田中、山根、岡田、布野武漢からメール差し上げます。
今回の旅程はめちゃくちゃです。全く無意味な行程でみな怒っています。
そちらでは武漢、宜昌、白帝城の位置関係がわかってないのではないかとさえ思えます。重慶から下る船も空いていましたし、重慶から荊州や宜昌に行く飛行機もあります。何故武漢に飛んで、そこにはいっさいの目的がなく、ただ宜昌まで数時間バスに乗り泊まり白帝城に行き見る間もなく食べるまもなく船に乗り宜昌からまた数時間深夜に武漢に帰るのでしょう。これでは抗議する人を止められません。
その他シングル使用代などは全く無意味な料金です。余分にホテル代を請求された人もいたり、さまざまなそちらの手配ミスがあります。
 明細書もなく、日程表は私を含め大半の人がもらってなく、一部の人に来たものにも詳しい行程目的地時間表などいっさい載っていません。各自に来た資料はマチまちまちで私などには全く違うツアーの資料が入っていました。誰が行くのかメンバー表もなく、重慶で私が調査してはじめてわかったような事態です。観光船というのは偽りで往復百八十元の旅客輸送船(観光客は私たちのみ)窓から外は見えなく、わずかに入り口に一人が建てる場所から側面の景色が見える程度です。旅行代理店は何を売ったのでしょう。
残念です。ガイドが必死でカバーしてくれていたのが唯一の救いです。

 

2002922

 武漢8:25CZ9:40上海14:50JL79417:55関西

  上海で5時間の待ち時間。横川、澤田、布野を上海にさらに二日滞在の重村先生が案内して下さった。少し気分を直して空港に行くと、飛行機が3時間遅れ。ついていない。今回は後半ふんだりけったりであった。

 

2002923

中国へ行っている間に、装幀を担当していただいている鈴木一誌さんから著書『画面の誕生』(みすず書房)が送られてきていた。なんとも魅力的なタイトルである。「待たれていた映像批評界<最大最強>の新人の言葉が、ついに一冊の本として結実した!」と帯にある。鈴木さんが映像批評を手掛けているなんて知らなかった。ますます興味深い本だ。

冒頭には、WTCの崩壊現場に立った時の感覚が短く綴られている。

 早速読もうとして愕然とする。採り上げられている映画のほとんどを見ていないのだ。ゴダールの『映画史』、土本典明の『医学としての水俣病』だけではないか。これでも一端の映画少年だった。大学生だった頃には、年に200本は見ていた。ガリ版で映画雑誌を創刊した程だ。しかし、やがて、映像の世界から遠ざかってしまった。それが実にくやしい。鈴木さんの本を見て、何か大事なことをさぼってきたような気になった。

 しかし、それにしても不思議な印象だ。「文字に頼らずにいかに世界を記述するか」を仕事にする鈴木さんが映像の世界を徹底的に文字にするのである。 

 

2002924

 大学へ。研究室では11月号「都市の行方」(仮)の作業。丹羽哲也、永谷真理、大阪大学の重富君。明日、伊藤滋先生にインタビューの予定だから資料を間に合わせる必要がある。たまった仕事片づける。問題は中国ツアーのことだ。

 夕刻より、大学コンソーシアム京都で、京都市委託研究「変革期にある大学に対する施策」調査研究の第3回会合。テーマは「国際化と地域力」。発表者は、今井薫(京都産業大学)「文社系における産菅学地連携のあり方」、松原豊彦(立命館大学)「国際的な大学間連携・大学間競争からみた京都の魅力と戦略」、布野修司(京都大学)「大学都市としての京都のあるべき姿-大学都市にふさわしい都市環境と「京都」の可能性」。用意したレジュメは以下の通り。

 

京都市委託研究:政策課題研究「変革期にある大学に対する施策」

2002924日:大学コンソーシアム京都・キャンパスプラザ京都

テーマ:1.京都ブランド3)大学都市としての京都のあるべき姿-大学都市にふさわしい都市環境と「京都」の可能性:2.産菅学地連携:3.国際化と地域協力2)大学都市京都論: ―地域連携、大学連携、都市力が持つ可能性について―

                                                          布野修司(京都大学)

 

0 

 ・個々の大学の経営戦略と「大学連携」:差別化と共存←自治体によるソフト、ハードを含めたインフラ整備

 →大学コンソーシアムの重点積極活用                          

「ひと」+「まち」+「なりわい」→人(知)的資源+空間資源

→「大学のまち京都」→如何に何で稼ぐか?

地域生活空間計画の充実

 

1 世界都市としての「京都」(基本理念)

   「京都」の特権性・・・センター機能をどう維持し続けるか    

    1 天皇の所在地としての京都→?

    2 首都機能→政治首都、経済首都???→遷都 機能移転

   ◎3 文化首都→日本文化の中心

      4  学術の中心→京都学派、ノーベル賞・・・→○○学センター

   ◎5 歴史都市(古都)としての環境(景観)資源

      →観光都市 修学旅行のメッカ(マッカ)?→世界文化遺産都市→小京都連合センター      

   or 地方都市としての「京都」

「京都市」=ONE OF 地方自治体 特定行政都市←上位計画

  →従って調査は、京都がどれだけセンター機能を保持し続けているか、その実態を明らかにするものを軸とする

 

2 大学のまち京都→特権機能の強化?(指針)

   学びのまち: 家元、本山機能の維持   

  ・京都学:京都学派の再興?:日本文化研究センター?○○学センター、地球環境学センター(京都議定書)?アジア研究?・・・・       

  ・世界歴史都市としての京都:都市景観資源

Ⅰ 世界都市文化センター: 世界歴史都市会議:世界都市博物館

Ⅱ 世界木の文化センター:木の文化博物館:木の技術保存修復研修

 

3 「まち」づくり(都市計画 建築行政分野)の課題

   ・二分法の発想 紋切り型の議論→思考停止 解決の先送り: 北部保存南部開発:観光か開発か:景観か産業か:博物館都市構想:木都→学びの徒(学生と高齢者:生涯教育?)にとって暮らしやすいまち

     →地区(場所)の固有性へ 歴史の重層 新旧の併存 モザイク◎地区毎のヴィジョンの確立

    ・都市デザインボードの確立(長期展望の担保):啓発→企画・計画→実践→評価の一貫システム←都市デザイン分野における先進的仕組みをつくりあげることが第一の条件:アーバン・アーキテクト制(都市計画の一貫性担保):市立芸大学長?=シティ・アーキテクト:デザインコミッティ    

   ・都市環境資源(世界文化遺産)の維持管理システム:ひと・もの・わざ・・・技能・素材

    ◎京都景観基金◎法整備(条例を外すという特権)→構造改革特区 町家再生条例 独自の美観条例→ストックの活用・再生と内部フロンティアの発見: 循環型・環境共生型社会の実現 

 

4 「まち」を学ぶ仕組み

・・・京都CDL(コミュニティ・デザイン・リーグ)の試行(14大学24チーム) 42地区 タウン・ウォッチング フィールド・サイエンス 記録 提案 シンポ、断面調査 重点調査地区 

 

 

2002925

 伊藤滋先生のインタビューのために渋谷の事務所へ。渋谷も久しぶりだけれど、変わったようでいて変わっていない、また変わらないようでいて変わったような、とにかくなつかしい。

 伊藤先生の講義は聴いた記憶がある。アメリカからコンテナ一杯文献を持って帰ったとおっしゃったのを覚えている。単位をもらえたかどうかはわからない。そう正直に申し上げたら、布野君の論文は読んでます、とおっしゃる。思わず赤面である。

 伊藤先生は、日建設計の研究会で毎年1月と6月に話をされる。その議事録を送ってもらっているから、なんとなく考えておられることは知っているつもりだ。しかし、今回の特集は、都市の構想である。北澤先生にお任せである。資料づくりに関わっている中島助手も同席であるから問題ない。

 本来なら磯崎vs.伊藤となるところ。構想vs.リアリティということだろうと踏んできたが、主題は伊藤先生の都市構想である。

 そのイメージがとてもよくわかった。時間が足りなくて残念。 

 

 

2002930

 まだ、9月号が届かない。これだけは困る。一ケ月前に出したい。これは任期中の僕の悲願でもある。小野寺さん、片寄さんに事情聴取のメール。手が足りなければ、増やしてもらうしかない。小野寺さんから即返事。8月号が少しずれ込んだこと、建築年報を通常号に組み込んだ9月号はヴォリュームが多かったというのが大きな理由であった。微妙に連休が続いたのも影響したらしい。是非、10月から12月にかけて挽回したい。

 

重慶 2002

 
 

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