宇曽川(愛知川・犬上川・芹川)下流域の環境(空間・景観)形成についてのメモ
2007年5月28日
布野修司
特記無き図版は、『新修
地形
南東から北西にかけて流れる4つの河川(芹川、犬上川、宇曽川、愛知川)によって形づくられた流域は、山裾から広がる扇状地、それに続く氾濫原(後背湿地)、そして琵琶湖岸に形成された砂堆(浜堤)とその背後(すなわち、砂堆と氾濫原の間)に形成された三角州からなる。
砂堆(浜堤):河川によって流されてきた砂が琵琶湖の沿岸流によって堆積することによって形成された湖岸の微高地 松林 松原、大藪、八坂、須越、三津屋、薩摩、柳川などの集落が立地する
内湖:(松原内湖)、野田沼、曽根沼、神上沼 葦地の形成
自然堤防:三角州と氾濫元の間に洪水堆積によって形成された微高地:集落が立地
独立丘:彦根山、佐和山、雨壺山、鳥籠山、荒神山、 多景島
水系
取水口:扇状地の扇頂部 犬上川の一の井、二の井
湧水:扇状地の末端部
旧河道:
付け替え:彦根城下町の縄張り
自噴式井戸 ドッコイショ地帯 出水 生水
古代遺構
縄文遺跡 黒曜石
弥生遺跡 環濠集落と高地性集落 妙楽寺遺跡、屋中寺廃寺、長野遺跡、普光寺遺跡、芝原遺跡、
古墳時代 荒神山古墳 大和政権 渡来系氏族 遣隋使・遣唐使
律令国家と近江 大津宮 古代寺院
国ー郡―里(=50戸) 国司―郡司―里長
坂田郡・犬上郡・愛知郡・神崎郡
郷
封戸と荘園支配
東大寺、水沼村、覇流荘
交通
東山道 律令国家 道と駅(30里に1駅) 鳥籠駅 横川駅 不破関
古代東山道 中世東海道 近世中仙道
宿
朝鮮人街道 海道筋 下海道筋
湖上水運 湊 朝妻湊 琵琶湖回船
市 八坂商人 保内商人 五箇商人
地割
条理制: 三世一身法(723) 班田図の整備(742) 墾田永年私財法(743)
町(60間(約109m)四方 約1.2ha) 6町×6町=里 条=東西6町
高橋誠一他、「滋賀県犬上郡における条理と灌漑システムー芹川中流域右岸を中心として」、『滋賀大学教育学部紀要』、1985年
高橋誠一、『日本古代都市研究』、古今書院、1994年
谷岡武雄、『平野の開発』、古今書院、1964年
中野栄夫、「近江国愛知荘故地における開発と潅漑」、『地方史研究』138、1975年
田中勝弘、「残存条里と集落遺構」、『滋賀考古学論叢』2、1985年
荘園制:律令制(公地公民)→私有地 売券 荘園整理令902 1069
犬上荘、清水荘、善理荘、後三条勅旨田
太閤検地:1591(天正19)年 検地帳 大橋村(芹川町)と下平流村(稲里町)が残る
名請人(耕作者) 一地一作人 村請 村切り
一反(段) 360歩→300歩
集落
国領遺跡:11世紀―12世紀
八坂東遺跡:12世紀-13世紀
妙楽寺遺跡:弥生 古墳―平安 平安―室町 戦国都市 港町
古屋敷遺跡:14世紀―16世紀
甘呂城 蓮台寺城
日夏村 1950年
朝鮮人街道 海道筋 下海道筋
甘呂
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