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2023年5月7日日曜日

Eco-House Project in Malaysia (tentative)についてのメモ   2000.0925 S.Funo

Eco-House Project in Malaysia (tentative)についてのメモ   2000.0925 S.Funo

 

 9月14日 UTM(University Teknologi Malaysia Johor Bahru)で、Dr. Ho Chin Sion (13日夜会食)& Dr, Nor Haliza bte Madrosの両氏と1時間半程度議論、9月25日UM(University of Malaya Kuala Lumpur)でDR. Ahmad Bin Ramly氏と30分程度面談、若干の議論を行った。以下はその概要。

 

UTM

8月7日~11日のコーディネーター会議の招集はマラヤ大学(UM)から各大学にオープンに行われたが、立地の関係からジョホールバルー(UTM)、ペナン(USM)などからは代表一人の参加であった。

・会議での説明の後、参加者はミーティングをもったが、代表者のみの交流ということであまり魅力を感じない、という雰囲気であった(Dr, Nor Haliza bte Madros)。つまり、各大学で同様のプロジェクトを持っており、それぞれやっていけばいいという雰囲気であった。

UTMについては既にACCESS-C21プロジェクトを展開中であり、中核として是非参加したい。その場合の陣容は、以下の通りである。

  ★Director Prof. Parid Wardi Sudin(布野が20年前に会っており、先方も布野の名前を知っている。脇田先生(島根女子短期大学)、田中麻里先生(群馬大学)も会ったことがある。)

   ★Project Manager   Dr. Ho Chin Sion (何進松)(豊橋技術科学大学で学位取得 住宅政策、住宅供給。宇高の先生でもある。日本の事情には通じている)& Dr, Nor Haliza bte Madros Deputy Deen (Post Graduate Studies & Research)(照明の専門家 ケンブリッジで学位取得。)

    Social:Prof. Dr. Noor Sharifah Sutan

    Land Utilisation: Dr. Ho Chin Sion

   ☆ Neighbourhood Planning: Dr. Nooraini Yusoff

    Thermal/Design: Dr, Nor Haliza bte Madros

    Material/Building Technology/Cost Analysis: Aminudin Ali

    Facility Management: Yahya Mohamed Yatim

・いくつかの大学が一緒にやることはありえなくないが、二つまでだろう。個別に研究者をインヴァイトすることはできる(例えば、Dato Elias Salleh(Northern University Malaysia)は関係が深い)。

UTMは政府との関係は強く個別に研究費を獲得できる。具体的にRM8(第八次五カ年計画2000-2005)のための申請ができる。その場合、日本、インドネシア、インドなどとのネットワークが力になる。ACCESS-C21プロジェクトはインドの建築家チャールズ・コレアを呼ぶ予定であった。

・方法論の共有が重要。それぞれがそれぞれの国で成果を還元するのが原則。布野の二十年にわたるスラバヤ・プロジェクトを説明。学生を含めた交流を長期に行うことで基本的に合意。

 

UM

・当然のことながら、今回のプロジェクトは理解されていない。←背景を説明して前向きに検討を再度依頼。

DR. Ahmad Bin Ramlyは、Public Housingの専門家。マレーシアの住宅事情については第一人者との自負もちらり。プロジェクト・マネージメント。

・スラバヤ・エコ・ハウスについては直感的にマレーシアの住宅事情には向かない。多民族社会の問題。←しかし、多民族共生を国是とするのであれば、提示する意味はある。

・コンサルタントとしてアフォーダブル住宅の供給をやっている。しかし、DR. Ahmad Bin Ramlyは、エンジニアリングについては専門ではない様子。熱環境のスタッフはいるという。

・今回のプロジェクトについてはUSMの出方次第であまり関係ないという認識(会議には半日しか出席しなかった)。しかし、USMが何を考えているか打診はできる。いくつかの大学が組むことは原則可能。しかし、ターゲット・エリアがペナンになると、クアラルンプールでは手が出しにくい。

・クアラルンプール近郊の伝統的集落、住居を選んで分析することから始めてはどうか。DR. Ahmad Bin Ramlyは、伝統的住居に興味を戻したい雰囲気。

・問題は研究費をどうとるかである。

 

 以下は布野の意見(方針)。

 

MalaysiaCounterpartについて

Prof. WardiをトップにしてUTMチーム主体でやるのが一番可能性がある。しかし、今の段階で絞るのはリスキー。USMチームと鉾井・原田チーム(熱環境)と布野・宇高・金多とUTM(プランニング・デザイン)の二本立てになるが(宇高がサバーティカルでUSMへ2001.10~ 両チームをつなげられる)、首都のマラヤ大学もインヴォルブしておいた方がいい。意欲によって次第に選別されるであろう。

 

◎一応、クアラルンプール、ペナン、ジョホール・バルーの三カ所を拠点と考える。それぞれで調査地域を決めて出発し、それぞれでモデルをつくる。

   Kuala Lumpur--- UM   近郊伝統的集落 住居

  Johor Bahru ------UTM  ロー・コスト・ハウジング団地

  Penang-------------USM  町屋 タウンハウス

 

  鉾井チームはそれぞれ測定する。 

 

◎モデルについては、UTM、UMとも既にある。USMにもあるであろう。それを検討することから始めたら早い。UTMのモデル(ACCESS-C21プロジェクト)は面白い。また、ケン・ヤングの高層ビルモデルは検討に値すると思う。

 

◎調査項目

①住宅形態を規定する法制度の枠組み 住宅政策 税制 補助事業

②住宅市場の動向 マーケティング

③生活様式 住居観 住宅イメージ 

④住宅類型(住宅地類型)と住宅階層*住宅供給主体 ・・・どのような主体がどのような住宅(間取り、価格、立地)を供給し、どのような層が居住しているか 典型的事例の列挙

⑤住宅類型(含伝統的住居)と熱環境データ測定 地域差・・・ローコストハウスと伝統的住宅

⑥住宅類型と仕様 住宅生産システム 材料、部品、工法の実態 コスト配分

⑦利用可能なエコ・テクノロジー

 

◎いずれにせよ、日本側からプロポーザルを出す必要がある。また、国際科研など研究費を獲得する必要がある。

◎必要に応じて日本側スタッフを拡充する必要がある。

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