サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ:布野修司編:世界都市史事典,昭和堂,2019年11月30日
B48 サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ-イベロ・アメリカへの発進基地
スペイン,カナリア諸島,テネリフェ島
San Cristobal de La Laguna、Tenerife 、Islas Canarias、Spain
カナリア諸島は、北アフリカのモロッコ沖100km~500kmの大西洋上に浮かぶ島々である。7つの島からなり、諸島全体でスペインの自治州を形成する。カナリアの名は、その原産地として鳥の名になっているが、ラテン語の「犬」に由来するという。7つの島のひとつテネリフェ島にアロンソ・フェルナンデス・デ・ルーゴ(?~1525)によって1496年から97年にかけて建設されたのがサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナである。アロンソ・フェルナンデス・デ・ルーゴは、スペインのコンキスタドーレであり、ラ・パルマ (1492~1493)に続いてテネリフェ島 (1494~1496)を征服し、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの他, サンタ・クルス・デ・テネリフェ、サンタ・クルス・デ・ラ・パルマを建設している。
その建設は、クリストバル・コロンが第2次航海を終えて帰国し、第3次航海へ出立しようとする頃であり、アメリカ最初のスペイン植民都市、イスパニョール島のサント・ドミンゴの建設はまだ緒に就いたばかりの頃である。
テネリフェ島には火山島であり、スペインで最高峰となるテイデ山(3,718 m) が南西部にそび
木製のバルコニーが特徴的な中庭式住居の街並みが残されており、1999年には、ユネスコの世界文化遺産に登録されている。
【参考文献)】
布野修司・ヒメネス・ベルデホ,ホアン・ラモン(2013)『グリッド都市-スペイン植民都市の起源,形成,変容,転生』京都大学学術出版会








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